初回視聴率9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)からスタートし、徐々に話題を集めてきた『あなたには帰る家がある』。ネット上では『あな家』の愛称で視聴者が多く感想を呟いており、先週第10話の視聴率は9.7%と自己最高視聴率を記録した。
とある2家族の不倫関係から始まった泥沼四角関係が描かれている本作。不倫関係の始まりから配偶者バレ、不倫の終わりなど早足に描かれたため、当初はストーリーのマンネリ化も危惧されたものの、不倫によって新たな関係性も生まれ、“誰がどの家に帰るか”というのが視聴者の着目する点のひとつになっている。
本作の原作は、直木賞作家の山本文緒が1994年に発表した同名の長編小説。原作とドラマでは年齢や家族構成、職場の環境などが微妙に異なり、ストーリーも、原作では真弓(中谷美紀)と秀明(玉木宏)が離婚せずに関係を再構築したのに対し、ドラマでは離婚。その後、夫婦の本当の絆が試されるような展開となっている。
しかし、このオリジナルストーリーに原作者の山本は絶賛。毎話ツイッターで宣伝、実況するのはもちろん、第10話ではカレーショップの客役で出演するなど、ドラマ化を楽しんでいる様子を見せている。ドラマについて、山本は自身のツイッターで「本当に四人全員が主役のドラマだわ〜」とツイート。第10話が放送された15日には「あな家最終回、どうやって終わるのかいろいろ妄想してしまって眠れない。原作はさみしー感じで終わってるけどドラマは『まじか?』って笑える感じで終わってほしい」と、最終回についても想いを巡らせていた。
最終回について視聴者からは、「茄子田先生と綾子は復縁してほしくないけど、真弓と秀明には復縁してほしい」「この際、配偶者シャッフルもいいかも。でもやっぱり嫉妬しちゃうかな」「全員別れてみんなと縁を切ってそれぞれの人生を歩んでいくのもいいんじゃない?」といった予想が集まっているが、原作とは異なる展開が描かれているからこそ、予想も難しい作品。4人はそれぞれどの家に帰るのか。結末を楽しみにしたい。
記事内の引用について
山本文緒公式ツイッターより https://twitter.com/fumiyama55