弥生賞でまさかの8着(0秒9差)に大敗したことで、朝日杯FS(1着)を含め、デビューから主戦を務めてきた岩田騎手とのコンビもいったん解消。アンライバルドにパートナーを奪われる憂き目に遭ったが、陣営は望みを捨てていない。
それというのも、前走の敗因は歴然としているからだ。「前回はプラス12キロがすべて。本番を意識しての仕上げで、思っていた以上に太めが残ってしまった。4角までは手応えが良かったのに、いざ追い出すと伸びなかったからな」と領家調教師は振り返る。
この中間は馬体の絞り込みに専念。先月25日に栗東CWで時計を出し始め、2週前の1日には6F80秒9(一杯)の好時計を迫力満点の動きでマーク。1週前には美浦から新パートナーの内田騎手が駆けつけ、7F93秒8、上がり3F38秒6→13秒1を計時した。
初めてまたがった内田は、「朝日杯を勝ったときは内へササっていたけど、キャンターにおろしたら、そういう感じはなかった。いい跳びをしているし、最後の反応も良かった。レースの流れに乗れれば二千も大丈夫でしょう」と好感触。
一方の領家師も「現時点で鞍をつけて522キロ。本番では510キロを切るぐらいで出られると思う。前回と比べて重さが取れて動きがなめらかになった。今までで一番いい調教ができた」と口元をほころばせた。
皐月賞では弥生賞で後塵を拝したロジユニヴァースが待ち構えているが、「距離はまったく問題ないし、輸送も経験済み。ゲートも心配ない。今度は前回のようにはならない」と指揮官はキッパリ。2歳王者として、コケにされたままでは終われない。