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丹下日出夫の若駒通信簿

 今年の関東馬は、ロジユニヴァースのダービー制覇の追い風もあったのか、2歳の入厩頭数が例年になく多く、始動も早かったように思う。
 ただ、そうはいっても、関西馬の壁は厚く、主要な新潟の新馬戦は(特にマイルや1800メートル)は、西からの遠征馬に、軽くひねられるシーンも度々見受けられた。だが、カギとなる、その1800メートル戦でアーバンウィナーが、稍重の馬場を上がり33秒6という確かな末脚で差し切り、勝ち名乗りを挙げた。1秒程度の馬場差を考慮すれば、1分50秒3の走破タイムもまずまず。

 タヤスツヨシ産駒というと、SS系でも鈍重なダート馬に近いイメージを抱くかもしれないが、馬体のラインが実にしなやかで皮膚も薄い。良馬場だったら、さらに切れそうな印象を受けたし、先の福島1800メートルの新馬を圧勝したロードシップに近い器に見えた。
 日曜新潟のマイル戦を勝ち上がったブランビーブラックの走破タイムは1分36秒4。土曜よりも若干緩み、1秒以上時計のかかる馬場で1400メートル通過は、土曜の同距離の新馬(勝ち馬はサンデージョウ)と同じ1分23秒4。どちらの素材が上かは一目瞭然だろう。
 ただ、アフリート×フジキセキの配合が引っ掛かる。平坦コースならマイル近辺の芝にも対応できるが、坂のある良馬場の中央場所ではどうか(ダート転向なら、ワンステップアップが見込める?)。

 ダートといえば、新潟の1200メートルは関西馬ケイアイデイジーが、同日の3歳未勝利と同タイムという1分11秒9の好タイムで楽勝した。
 さすがは山内厩舎の馬だけあって短距離ダートなら、将来は準オープン以上は確約(ただし、距離も1400メートル近辺に壁があり、採点は辛め)。
 小倉は古馬の500万で、芝1200メートルで1分6秒9が出た高速馬場。日曜の2歳未勝利戦を勝ったエーシンホワイティが1分8秒0だったことを考えると、カレンナホホエミのセンスと血統を考慮しても1000メートルの走破時計57秒6に、もう1F12秒0を足すと1分9秒6は、若干物足りない。
 札幌組は1開催目のステラリードを超える素材も記録もないのが、ちょっと寂しいですね。

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