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秋華賞(JpnI 京都芝2000m 14日) ダービー馬ウオッカがラスト1冠に全力投球

 壮大な夢はお預けとなった。ウオッカはその悔しさをぶつけるため、この秋は国内3戦に全力投球する。
 「秋はオーナーから3戦と言われている。この後はジャパンCから有馬記念に向かいます」角居師は胸を張り、そう言い切った。
 春は64年ぶりに牝馬のダービー馬に輝いた。自らの底力で手にした3歳日本一の座。それをさらに輝くものにするため、秋はフランス・凱旋門賞に挑戦する予定だった。しかし好事魔多し。栗東での調整中、右トモの蹄球炎を発症してしまい、渡仏は幻に終わった。
 気持ちの切り替えは早かった。脚部不安が分かると角居師はすぐさま秋華賞へと照準を変更。夏場をじっくり調整にあててきた。乗り運動には師自らまたがるなど、丹念にスキのない仕上げを施してきた。

 「いい感じできています。これなら、楽しみですね」じょう舌はいらない。簡潔に師は自信を表明した。
 栗東CWコースで3頭併せを敢行した3日の1週前追い切りは、その言葉通り、軽快で力強かった。闘志をジッと内に秘めながら、ゴールを迎えた。
 村山助手は言う。「併せ馬で前に出るとスイッチが入ってしまうので、そのあたりに気をつけて四位(騎手)さんも乗っていた。宝塚記念は壁をつくれず折り合いに苦労したけど、今の雰囲気なら大丈夫でしょう。直前はコースに入らず、坂路でやるつもりです」
 太めも、緩みもない。ひと夏を順調に過ごし、左の筋肉が勝っていたトモのバランスも良くなったという。あとは、味付け程度の調整で十分のようだ。
 凱旋門賞の夢は来年以降に持ち越されたが、3歳牝馬としてJC、有馬記念を勝てばそれもとんでもない快挙になる。しかし、ウオッカにはその前にやらなくてはならない仕事がある。
 3歳牝馬に残された最後の1冠を手にすること。桜花賞はダイワスカーレットに敗れ、オークスは出走しなかった。ウオッカのダービーにとどまらず、スプリンターズSもアストンマーチャンが制するなど、史上まれに見るハイレベルといわれる今年の3歳牝馬。同世代の女の戦いにもきっちりケリをつけ、ウオッカは最高峰をにらむ。

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