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紅白歌合戦 逃げられた大物

 「第59回NHK紅白歌合戦」の出場者には、「羞恥心 with Pabo」、水谷豊ら他の民放各局の“顔”が初出場組にずらりと名前を連ねた。一部で報じられたMr.Childrenはしっかり出場したものの、水面下でオファーしていた大物には今年も逃げられており、視聴率はやはり苦戦は間違いなさそうだ。

 NHKは24日に司会の中居正広と仲間由紀恵を発表したのに続き、25日に初出場14組を含む出場歌手53組を発表した。
 「初出場組のうち、『羞恥心 with Pabo』はフジ、藤岡藤巻と大橋のぞみ、木山裕策は日テレ、水谷豊はテレ朝と民放各局のイメージがしっかりついている。そんな関係もあってか、『羞恥心 with Pabo』と水谷は初出場者恒例の会見に出席しなかった。VTRでメッセージを発表した水谷はまだましだが、『羞恥心 with Pabo』は紙1枚のコメントのみ。紅白の権威も落ちたものだ」(レコード会社関係者)
 そんな中、NHKの北京五輪中継のテーマ曲を歌ったミスチルが初出場し、さらにはエンヤのサプライズ出演も発表。同局の面目躍如かと思いきや、今年も大物に逃げられていたようだ。
 「竹内まりやとB'z。竹内は朝の連続テレビ小説のナレーションと主題歌、B'zは20周年記念特番を制作したにもかかわらず出演に至らなかった。竹内は単にスケジュールの問題のようだが、B'zにはちょっとした理由がある」(芸能プロダクション関係者)

 実は、B'zが出演に至らなかったのには、今年ブレークした竹下登元首相の孫・DAIGOの“NHK出禁問題”が絡んでいる。
 「B'zとDAIGOがボーカルをつとめるバンド『BREAKERZ』は同じグループのレコード会社に所属。B'zサイドとしては、出演の条件に『BREAKERZ』の出演も入れていた。ところが、NHKはDAIGOの大叔父にあたる、竹下元首相の弟・竹下亘氏が解散総選挙に出馬予定のため、DAIGOを出演させることが選挙応援にあたると判断、選挙が終わるまでDAIGOの起用を自粛する旨の内部文書が回り、一部報道で表に出た。それでB'zの出演は白紙になった」(同)
 来年、記念すべき60回目を迎える紅白。「今年の視聴率次第では、来年、区切りのいいところで華々しい歴史に幕を閉じることもありうる」(音楽関係者)というが、今年、数字を取れそうな企画はあるのか?
 「大トリは作詞家・故川内康範氏の遺族から“歌唱禁止令”を解かれた森進一の『おふくろさん』に内定。そこは数字が期待できそう。あとは、例年通りでしょう」(同)
 まだ発表していないサプライズ企画を期待したいものだ。

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