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美女ざんまい「実話劇場」 戦慄かなのインタビュー

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提供:週刊実話

 アイドルなのに少年院出身。戦慄かなのというユニークな美少女の登場には、誰もが驚いたのではないか。あのマツコ・デラックスに気に入られ、番組レギュラーにもなった。アイドル戦国時代ゆえ、少々の異形には慣れっ子の視聴者も、興味津々に違いない。そんな彼女の壮絶な半生に迫る!

――最近は、テレビに雑誌に引っ張りだこですね
戦慄 ありがとうございます。でも、せっかく大好きな妹と2人暮らしを始めたのに、なかなか帰れなくて。

――妹さんとは昔から仲がよかった?
戦慄 いえ、むしろ嫌いだったかも。母からの虐待は妹の方が少なかったし、そういう時に彼女はおばあちゃん家に逃げるけど、私はそれができなかった。ちょっと恨めしい気持ちもあったと思います。

――それが、なぜ大好きに?
戦慄 少年院から帰ってきて久しぶりに会ったら、すごく可愛くなっていたんです! これは一緒にアイドルやるしかないと思って、以来、溺愛しています。
 妹の“頓知気さきな”とは『femme fatale』として活動し、大森靖子率いるアイドルユニット『ZOC』にも所属する彼女。バラエティー番組にも出まくりなのにフリーランスだから、目の回るような忙しさなのだという。

――今さらですが、そもそもどうして少年院に?
戦慄 幼い時に両親が離婚して、大阪から東京に移り住みました。父は優しくて家事をしてくれてたけれど、離婚したら母からの虐待とネグレクト(育児放棄)が始まったんです。ある時、母が私たちを置いて恋人と海外に出かけ、1週間、家を空けたことがありました。用意されていた食事は3日でなくなり、水道水だけで飢えをしのいだこともあります。
 身綺麗とはほど遠い状態で学校に行けば、イジメの標的になるのも自然の流れだった。
戦慄 今思えば、入浴や歯磨き、着替えなどの基本的な生活習慣を何も教わらなかった。汚く見えていたんだと思います。中学2年の時には校舎から飛び降りて自殺を図りましたが、死に切れませんでした。勉強なんて当然できませんから、成績はずーっとビリ。家にも学校にも居場所がなくなり、犯罪に走ったんです。
 向かった先は新宿・歌舞伎町や秋葉原などの繁華街。万引き、窃盗、詐欺などに手を染めた。大金を稼ぐ手段として彼女がたどり着いたのは、JKビジネスだった。誰かに教わったのではない、自ら考え出して取り仕切ったのだという。

――その内容って?
戦慄 100均で大量に買ったパンツを街でスカウトした女子高生にはいてもらい、それを1枚8000円でおじさんに売るんです。多い時は月に300万円稼いでました。でも、JKビジネスは10カ月で終了。自宅に警察官が来て、そのまま児童相談所の保護施設に送られました。そして中等少年院に収容されたんです。16歳でした。

――結果、2年間もいることになり、その間に猛勉強をして今は有名私立大学の法学部で学んでいる!?
戦慄 はい、そうです。といっても、急に勉強が好きになったわけじゃなく、ある先生(女性の法務教官)が私と1対1で向き合ってくれたのが大きかったと思います。どんなに暴言を吐こうがイスを蹴ろうが先生は助けを呼びませんでした。そのうち少年院でのすごし方も変わっていき、読書が楽しみになっていったんです。小説から心理学の本まで、置いてあるのは何でも読み、足りなくなると新聞に広告が出ている本を片っ端から母親に差し入れしてもらいました。法学部を選んだ理由は、漠然と法務教官になりたいと思ったから。警察とか鑑別所では色んな法律用語を聞かされるじゃないですか。耳馴染みがあったし(笑)。六法全書を差し入れしてと母親に頼んだ時は、驚きながらも喜んでましたよ。

★出身者はみな水商売に…

――将来はその知識をどのように役立てようと?
戦慄 虐待されている子どもたちを救いたいんです。昔の私と同じ思いをしている子どもたちの力になりたい。そのためには法律の知識が必要かな、と。実際、ネグレクトや虐待されている子どもたちをサポートするNPO法人『bae(ベイ)』も立ち上げました。でも、今現在、虐待されている子は、自分から助けを求めることが難しいんです。私の場合も「SOSを出して」と電話番号の書かれたカードをもらっても、カバンの隅にはしまっておくけど、最後まで電話をすることはできませんでした。そういう子たちが、自然な形で立ち寄れるような空間(相談室みたいなもの)を設けて支援できたらいいですね。それと、少年院出身者の就労支援も頑張っていきたいと思っています。

――聞けば聞くほど、よくぞここまで更正できた…と思いますね
戦慄 私は少年院に2年いたわけですが、実はこれ、異常なんです。最短だと10カ月で出られるのが普通。それだけ私が問題児だったということですね。ただその分、意志が強くなったというか、出てから誘惑に負けて流されてしまうことがなかった。多くの女子少年院出身者は水商売に流れてしまうんです。それだけ意志を持ち続けるのは大変だと思います。

――聞きそびれましたが、妹の芸名が奇抜すぎます
戦慄 私が名付けました。戦慄に名前負けしないのは…と考えてこうなりました。妹は何の変哲もない芸名がいいと言うので、どんなの? と聞いたら「白石とか」って(笑)。逆に面白いかもしれないけど、戦慄に負けないくらいのインパクトにしたかったんです。

――あなたはなぜ戦慄に?
戦慄 少年院で覚えた言葉なんですけど、自分に合ってるような気がしたんです。戦慄を与えるって…なんとなく、私っぽくないですか!?(笑)。

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せんりつ・かなの=1998年生まれ。オーディション「ミスiD2018」で壮絶な幼少期を告白して「サバイバル賞」を受賞して注目を集め、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)や『サンデージャポン』(TBS系)に出演。少年院では危険物取扱者、そろばん検定、秘書検定など多数取得。CD『family name』(ZOC)が発売中。

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