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犯罪者に“改心要求”コメントも! ほんとに10歳? 天才子役・寺田心くんの天才語録

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寺田心

 イタリアで開催された『ミラノ国際映画祭2018』で、大人気子役の寺田心くんが外国映画部門の最優秀主演男優賞を獲得した。心くんといえば、ベビーフェイスで舌足らずな喋りも特徴的な10歳、小学4年生だが、やはり大人顔負けの発言も有名だろう。

 そもそも、この映画『ばあばは、だいじょうぶ』(2019年春公開予定)は、冨士眞奈美演じる大好きな“ばあば”が認知症を患った時、それを見つめる主人公の少年・翼(寺田)を通して、誰もが避けては通れない社会の問題を優しい視点で描き出す作品。だが、心くんが凄かったのが、賞を受賞した瞬間、その喜びを誰に伝えたいかという質問の時だった。

 「映画の中のばあば役の冨士眞奈美さんと、本当のおばあちゃんと、僕をいつも応援してくださる方に伝えたいと思います」。

 新人女優であれば号泣してしまい、それどころではないだろう。だが彼はきちんと完璧な“答弁”をしたのである。

 10歳といえば、もはやYouTube世代といっていいだろう。だが心くんはテレビマンに勇気を与えた。

 「2015年の『27時間テレビ』(フジテレビ系)のテーマは『本気』でした。司会のナインティンナイン岡村隆史がテレビの危機を救うヒーロー『ホンキーマン』に扮し、27時間の生放送に本気で挑むというコンセプトでしたが、『ホンキーマンJr』という設定で登場した心くんは、芸人のテレビに対するスピーチを聞いたあと、『岡村さん、一生懸命おちゃらけているんだなって伝わりました』『光浦さん、僕はブサイクだなんて思ってないですよ』と答えたのです。さらに、総評として『皆さんのプレゼンを聞いて、テレビはピンチじゃなくて、チャンスなんじゃないかと思いました』と、締めくくっていました」(芸能ライター)

 心くんは犯罪にも敢然と立ち向かう。今年11月、「振り込め詐欺撲滅キャンペーン」イベントに応援大使として登場。その挨拶で彼は、「応援大使に任命されて、責任を感じます。身が引き締まる思いです」と心境を吐露。さらに、「今日帰ったら、おばあちゃんに『振り込め詐欺に気をつけてね』って言おうと思います」と、心くんより超年上の祖母に注意喚起を促すという感心ぶり。

 最後に、「人間は生まれながらにして悪い人はいません。良心に従って欲しいです」と、悪事に手を染める詐欺グループの改心も求めていたのだ。

 これまで、上に君臨してきた天才子役・鈴木福くんが中学生に上がり、少し大人びてしまった。いよいよ心くんの黄金時代が始まるのかもしれない。

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