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「おぐらが斬る!」日大違法薬物会見があまりにひどすぎて

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日大アメフト部で、違法薬物所持の部員が逮捕され、林真理子理事長、酒井健夫学長、澤田康宏副学長が会見を行った。

正直、あまりにひどい会見であった。それぞれの発言がただの「言い訳」にしか聞こえなかったのだ。

驚いたのは、澤田副学長が元検事で、「パケ」「ブツ」など専門用語を多用していながら、違法薬物“らしきもの”を発見し、澤田副学長自ら預かり日大本部に保管していたというのだ。

ちなみにブツは「押収物」、パケは「覚醒剤などを小分けにした袋」を意味する専門用語だ。

澤田副学長は「これが違法薬物かどうかわからない」としながらも約2週間預かりっぱなし。「自首させようと思った」とも言っているが、それなら一緒に警察に連れていけばいいだけのこと。何も2週間待つことはない。

結果、容疑者の部員は自首せず、手錠を掛けられてパトカーに乗せられる場面を全国のニュースでさらされることになった。

しかも報道によると、警察の捜査がアメフト部の寮に入ったとき、北畠容疑者は自ら薬物を差し出したという。ということは、澤田副学長は、いったん預かっていた薬物を捜査直前に返したことになる。

「大学は捜査機関ではなく教育機関」とも澤田副学長は言っていたが、これは教育者のすることだろうか? これはやはり隠蔽が疑われても仕方がない。

約2週間もの間警察に知らせなかったのは「7月は前期が終わる時期で、最後の授業や試験があり、学業優先で調査を続けていたので」「教育的配慮のため」警察に薬物鑑定を出すことができなかったということだが、これも言い訳にしか聞こえない。

また、8日の会見あとに緊急保護者会が開かれ、昨年11月下旬に「7月頃に大麻を吸った」と自己申告してきたアメフト部員がいたという。日大は「警察に相談した」というが、それは薬物の部署に相談したのではなく、単に日大OBの警察官に相談し、口頭の厳重注意ですませ、その部員はすでに卒業したという。

これで今回逮捕された容疑者と、大麻を吸ったと自己申告してきた部員の2名が違法薬物に手を染めていたことになる。

林真理子理事長もひどかった。「隠蔽と言われることは非常に遺憾」だの「私がお飾りの理事長であるという報道がなされているようだが、そのような評価を私はとても残念」などと冒頭に言ったのだが、この会見はアメフト部員に違法薬物の逮捕者が出ての謝罪会見であり、報道に対する反論をするための場ではないのだ。

他にもツッコミどころ満載の会見であった。

今回の会見で5年前、日大アメフト部は「危険タックル」問題をめぐって、言い訳と後手後手の対応を続け、社会問題にまで大炎上してしまったことを思いだす。

改革のために林真理子氏が理事長になって1年だが、今回の会見で日大はあまり変わっていないという印象を付けてしまったようだ。
プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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