警察によると、事故が発生したのは2日午後5時50分頃。小城市三日月町にあるJR唐津線の踏切で、西唐津発佐賀行の普通列車が男性をはねた。救急隊が駆け付けたが、その場で死亡が確認された。
事故があった踏切は、警報機も遮断器も付いてない幅2メートルの第4種と呼ばれるもの。男性はTシャツにハーフパンツという服装で、ランニングシューズを履いていたとのこと。また携帯電話に加え、列車の前部でイヤフォンが発見されており、警察は男性がランニング中、列車が接近していることに気が付かず、踏切内に入ったものと見て調べを進めている。
イヤフォンが発見されたことや、運転士が「警笛を鳴らしたが気付いていない様子だった」と話していることが発表されていることを考えると、音楽を聴いていたため、物音に気が付かなかった可能性が高いと見られる。
警報機も遮断器もない踏切は事故の可能性が高く、総務省が国土交通省に解消を勧告している。総務省が令和4年に発表した資料によると、第4種踏切は全国に約2,600箇所存在しており、100箇所あたりの事故件数は1.02件で、自動遮断機が設置されているか、または踏切保安係が配置されている第1種踏切と比較すると、2倍弱の発生件数となっている。
この事故に、ネット上では「亡くなったのは残念だけれど、音楽を聴いて周りに注意をせず踏切に突進したのでは鉄道側は防ぎようがない」「列車の運転士も警笛を鳴らしたと言っているし、大音量で音楽を聴いていたのだろう」「公道や街で、イヤフォンをして音楽を聴きながら歩くのは犯罪や事故に遭遇する可能性を高める。止めた方がいい」という意見が上がっていた。
記事の引用について
「第4種踏切道の安全確保に関する実態調査」の結果に基づく勧告に対する改善措置状況(1回目のフォローアップ)の概要
https://www.soumu.go.jp/main_content/000826384.pdf