『みんなでハムハム』の制作と出演を担当しているテレビプロデューサーの鎮目博道氏は22日にツイッターで、「ひどい差別だと思います」と切り出し、障がい者雇用に積極的に取り組む大阪のレストランを取材したことを報告。そこで、「伊藤ハムから驚くような指示を受けました」と明かした。
鎮目氏によると、伊藤ハム側の広報担当者がプロデューサーに「障がいのある従業員のインタビューをカットするように」「障がい者と健常者が働くユニバーサルレストランというとかえって区別になるからそれには触れず普通のレストランとして紹介するように」と連絡してきたとのこと。
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鎮目氏らが抗議したところ、「別の修正案が示されました」という。しかし、「上記の指示があまりにも衝撃的で、障がい者に対して差別的なので憤りを感じて、制作の続行を拒否しました」と告白。「この件で取材に協力いただいた皆様に心から謝罪します」とつづり、「伊藤ハムには説明と真摯な反省を要求します」と訴えていた。
また、同チャンネルのプロデューサーを務めている津田環氏も同日にツイッターを更新。鎮目氏のツイートを引用し、「制作現場で障害者差別が起こり、本当に驚くと共に悲しいし、憤りを感じます」と訴え、「まだまだ世の中は厳しい。闘う障害者の方々を尊敬します」とつづっていた。
また、津田氏は23日にもツイッターを更新。「正式に抗議しています」と明かしつつ、「悪気があったとも言い切れないが、それが差別になるということの現実を私自身も学んでいます」とコメントしていた。
この一連のツイートにネット上からは、「これは伊藤ハムに真意を聞いてみたい」「ここが障害者の人が働いてる人をうりにしてるように見えないようにって配慮では?」「差別に注目することが差別なのか、注目しないことが差別なのか」「インタビューカットは引っかかる」といったさまざまな声が集まっていた。
記事内の引用について
鎮目博道氏の公式ツイッターより https://twitter.com/shizumehiro
津田環氏の公式ツイッターより https://twitter.com/tamaktamar1