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親子でのアンバサダー就任となった窪塚洋介・愛流父子。「3年前にザ・スーツカンパニーさんで、彼(愛流)のコマーシャルとモデルのお仕事があり、心配になりまして現場に遊びに行く体で偵察に行きました。まさか3年後に親子で同じステージに立って、マイクを握る日が来るとは夢にも思いませんでした」と窪塚。「いいもんです。昭和風に言うと、親父あとのっかりで、いっちょ噛みにならないように」と愛流の晴れ舞台に気を引き締めた。
変化と進化をテーマにしたトークセッションで、愛流は3年前を振り返りながら、「初めてのモデル撮影で、自分の中ですごいイメージして作っていったんですけど、いざカメラの前に立つと自分にはそういうのは合ってないな」と思ったそう。「変に背伸びせず、ナチュラルな自分で立つことが自分の仕事の仕方」とありのままの自分をモットーにしていると語った。
そんな息子に、窪塚は「けっこう特殊な環境で育ててしまった一面もあるので、どっかでグレると思ってたんですけど、それがなくて」と述懐。芸能の道に進みたいと聞いた時は「あ、来たか」と思ったとのことで「きっと彼は、僕自身がずっと遊んでいるように見えたと思うんですよ。まあ、大変な時期もあったりしたんですけど」と振り返りつつ、「赤信号は渡っちゃダメとか、ご飯を残さないとかいろいろある中で『生きてるって本当に楽しいんだぜ』と伝えるのが親の一番の使命だと思っていて、それがちゃんと伝わった気がします」と息子の成長に目を細めた。
発表会では、プロの診断士による骨格スタイル分析も体験。窪塚はウェーブタイプで「骨がきゃしゃなので細かい柄やスリムなスーツが似合う」のに対して、愛流はナチュラルタイプで「骨格がしっかりして腰位置が高いので、大きめの柄もおしゃれに着こなせます」。息子の診断を聞いた父・窪塚は、わざと聞こえるように舌打ちして笑わせていた。
「息子だからかもしれないですけど、憧れてしまう部分はあって、ただ、自分は父親と同じ道をたどろうとは思ってなくて。自分にしかない壁を超えるのが、自分が生まれてきた証であり、ミッション。父親みたいになれないし、なろうと思わないですけど、だからこそ見続けて、そこから何か奪って自分のものにしたい」と父への思いを語った愛流。「それでは聞いていただきましょう。窪塚愛流くんで『空も飛べるはず』」と窪塚に茶化されると、終了後の質問で、生まれ変わってなりたいものを聞かれて「鳥になりたいです」と、窪塚の転落事故を思わせるコメントで父を慌てさせていた。
(取材・文:石河コウヘイ)