そこで政治家の失言の話題となり、青山氏がもっとも驚いた発言として、安倍晋三総理大臣が民主党の辻元清美議員に発した暴言「早く質問しろよ!」が取り上げられた(注・肩書はいずれも当時)。
この発言は2015年の衆議院の平和安全法制特別委員会において、質疑をしようとしていた辻元氏が演説を行っていたところ、総理大臣の席から安倍氏が「早く質問しろよ!」と叫んだものだ。
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青山氏は「総理大臣が総理大臣席から野次を飛ばすということ自体がすごい」とかなり驚いたようだ。さらに、青山氏は後に安倍氏本人に「何でこんなこと言ったんですか。総理大臣なんだからもっと堂々としていればいいじゃないですか」と直接尋ねたことがあるという。
すると、安倍氏は「『早く質問しろよ』はいいんだよ。『質問するな』と言ったら言論弾圧だけど、『質問しろよ』と促しているんだからいいんだ」と返されたという。これにも青山氏は「ものすごい言い訳」と驚いたようだ。
このほか青山氏は、失言が生まれやすいスピーチの現場では「安倍さんは割とウケていたけど、踏み外すことはなかった」と高評価。対して、「全く話が面白くなかった福田(康夫)総理、今の岸田(文雄)さんも面白くないかな」と評価。これには元衆議院議員の杉村太蔵氏も「(岸田氏は)あんまりどころか全く面白くない」とバッサリだった。
また、青山氏は失言を受けて政治家が更迭される動きには「失言にも種類がある。受け止める側は寛容な気持ちを持たないと。全部更迭していったら政治家なんて一人もいなくなると思いますよ」と持論を述べていた。
これには、ネット上で「安倍さんってけっこう短気だったんだな」「切り取られずに面白いスピーチをするのってかなりの力量が要りそうだな」といった声が聞かれた。