森村誠一氏原作の「終着駅―」は、執念の捜査で事件の真相に迫る牛尾刑事の物語。1990年に露口茂主演で誕生し、第5作(96年)から片岡鶴太郎がバトンを受け継いだ。12月22日放送の「十月のチューリップ」が最終作となり、片岡は26年で通算50作(コラボ作品含む)にわたり主人公を演じた。
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一方、西村京太郎氏の「―トラベルミステリー」は、79年にスタート。高橋英樹演じる、十津川警部と亀井刑事の〝ミステリー界の黄金コンビ〟が鉄道トリックを解明。2000年放送の第34作で故三橋達也さんから十津川警部役を継承した高橋は、第73弾となる12月29日の最終作「十津川警部のレクイエム」まで22年にわたり40作で主演を務めた。
「骨太な2時間ドラマはロケも多いし制作費も高い割には視聴率を取れないので、もはや時代遅れのコンテンツ。なので、今後、各局は視聴率が取れそうなキャストをそろえたスペシャルドラマ以外は2時間ドラマの制作を控えることになるだろう」(放送担当記者)
さらには、テレビ各局が重視する視聴者層も大きく関係しているという。
「現在、特にテレビ各局が重視しているのが13歳から49歳の男女を対象にした『コア視聴率』。今年の紅白の出場歌手選考は明らかにその層をターゲットにしているが、終了するテレ朝の2大ミステリードラマは明らかにその視聴者層から外れている。なので、テレ朝の上層部も、それぞれキリのいい主演回数での終了を決めたのだろう。片岡と高橋は大きな収入源を失ってしまった」(芸能記者)
年齢層の高い役者の主演作がますます減りそうだ。