この日の放送はオープニングのテーマ曲はなく、司会の羽鳥慎一アナウンサーが「玉川さんの10日間の謹慎処分が昨日で終わりました。ここで、玉川さんから説明、おわび、そして今後についてです」とうながした。
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すると、本社内の報道フロアにいる玉川氏が登場。硬い表情で「今回の私の事実誤認のコメントにより、ご迷惑をおかけした電通、および菅前総理大臣に対し、改めておわび申し上げます。このような事実に基づかない発言をテレビでしてしまったということ、それは私の慢心とおごりがあったからだと反省致しました。申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げた。
謹慎中、「事実確認こそが報道の根幹である。その原点に立ち返るべき」と考えたそうで、「これからは、現場に足を運び、取材をし、事実確認をして報告する。その基本にもう一度立ち返るべきだと考えました。そして、この結果は、この『羽鳥慎一モーニングショー』の中でお伝えする。そういう風な考えに私は今回、至りました」と局側と話し合った結果、事実上コメンテーターを降板することを明かし、再び頭を下げた。
その後、羽鳥アナも「これから玉川さんは現場に足を運びまして、取材をして、玉川さん独自の目線で取材、そして分析をして番組で報告をするという形を取らさせていただきます」と玉川氏のポジションについて説明した。
「定年まで残り1年、局側の温情もあって番組の降板はなかったようだが、『視聴者の意見を代弁』を旗印に、思ったことを好き勝手コメントできるという〝特権〟はすっかりはく奪されてしまった。出演するといっても、予告もなくゲリラ的になるのでは。逆にその方が『玉川氏はいつ出るんだろう』と思って、ついついチャンネルを合わせる視聴者が増えるのでは」(テレビ局関係者)
玉川氏はすっかり〝毒〟を抜かれてしまった。