そんな長年にわたりバラエティの女帝として君臨してきた上沼だが、ある大物俳優との共演では、現場でマジギレしたことを過去に明かしている。
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それは、高田純次とMCを務めていたバラエティ番組『P.S.愛してる!』(中京テレビ)に、俳優の緒形拳さんがゲスト出演した時のこと。番組で上沼は、映画の宣伝で東海地方を訪れた緒形さんに対し、「名古屋は久しぶりでいらっしゃいますか?」と尋ねた。すると緒形さんは、なぜか「カレーライス!」と質問と全く関係のない返答をしてきたという。
この時、上沼は“何を言うとんねん!”と心の中で思ったものの、続けて「いいえ、今日は子どもの教育がテーマなんですけど、緒形さんのところもお子さんいらっしゃいましたが、全然私生活が見えないんですけども…」と話を振り続けた。だが、これにも緒形さんは「きしめん!」と関係のないワードを挙げ、全く会話が成立しなかったそうだ。
この緒形さんの態度に、上沼は次第に腹が立ってきたらしく、3回目のCMに入った際、「緒形拳さん! この番組、別に緒形拳さんにここへ座ってもらわなくても、視聴率20%取れる番組なんですよ。でも映画の宣伝でいらっしゃるって聞いて、緒形拳さん大物だから、OPから座っていただいてます。でも私、それはしんどいです! 何を聞いても『きしめん』だ『カレーライス』だ。何を言ってらっしゃるんですか!? そんなのは絶対に映画の宣伝にはなりませんよ! 緒形拳さん自身の人間性みたいなものも疑われますよ! この番組はよく見られてるんで損してますよ!」と怒りが爆発。これにはスタジオが凍りついたほか、もう1人のMCである高田は気絶しそうになっていたという。
ところが、激怒された緒形さん本人はケロッとしており、上沼に向かって「君、面白いね!」と褒めてきたのだとか。そして、冷静になった上沼が「すみませんでした!」と謝罪すると、緒形さんは「いやいや、君、面白いなぁ。こういう司会者もいるんだね」と感心した後、「うちもね、女の子がいるんだけど…」と番組のテーマに沿ったトークをしてくれたとのこと。
この件があって以降、緒形さんは上沼のことが気に入ったのか、彼女の番組に何度か出演するようになり、良好な関係を築いていったようだ。