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2015年の現役引退後は実業家として活躍し、PING APPARELのアンバサダーに就任するなど活躍の場を広げる鈴木。ゴルフ歴は「引退する直前から始めて間もなく7年くらい」で、「学びですね、ゴルフは。人生のような、修行のような。たまにごほうびをくれるんですよね」とストイックに取り組んでいる。観戦も好きで、「サッカーよりゴルフの方が見ているんじゃないかってくらい好きなんです。男子も女子も見ます。気持ちいいですね、芝生の上は」とゴルフ愛を披露した。
全英オープンの会場である英国セント・アンドリュースオールドコースは世界最古のゴルフ場だが、「行ったことないんですよ。でも、(元日本代表ゴールキーパーの)川島永嗣が以前所属していたのがセント・アンドリュースの隣にあるチームで、『いつも練習場に行く時に通るんだ』と。でも、川島選手はゴルフをやらないんです。僕が代わりに行きたかった」と残念がった。
自身が代表取締役を務めるAub(オーブ)株式会社では、腸内細菌を生かしたヘルスケア、フードテック事業を手掛けている。酷暑に見舞われる日本で「暑いじゃないですか。体力があって健康じゃないと自分の好きなことができないと、ファンやサポーターの皆さんに気付かせてもらったんです。サッカーの関係でいうと川淵(三郎)さんが、今、85歳ですかね。エージシュートをされちゃうくらいゴルフ好きで、そういう人をたくさん増やしたい」と事業の原点を語った。
サステナビリティへの取り組みについては、「日本はモノが豊かで利便性が進んでいると思いきや、意外と後れを取っていると感じます。世界的にもカーボンニュートラルが叫ばれて、数値化されていくのは企業の姿勢としても非常に大事じゃないですか。スポーツのように影響力のある人たちが引っ張っていかなきゃいけない」と決意を新たにした。一方で、「気づいたんですけど、ストイックさだけじゃなくて楽しさも重要だなと思って。あまりストイックすぎても、持続できなくなっちゃうんで」と付け加えることも忘れなかった。
(取材・文:石河コウヘイ)