そんなオウム真理教の団体のメンバーの一人として、多くのメディアに出ていたのが上祐史浩氏だ。上祐氏は地下鉄サリン事件が起こる前の1993年に、教団のロシア支部に出向。事件後に日本へ戻り、スポークスマンの役割を果たしてワイドショーなどに出演して弁を振るっていた。上祐氏の口達者ぶりは「ああいえば、上祐」と揶揄されるほどだった。そんな上祐氏、現在はどのような活動をしているのだろうか。
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「“ああいえば、上祐”のキーワードで名が知れたこともあり、事件後には上祐ギャルと言われるファンが多く出てきました。オウム幹部全般のファンはいたものの、圧倒的に上祐さんのファンが多く、全国の10代〜30代の女性に人気。ファンクラブが結成されるほどでしたよ。上祐氏の追っかけをし、上祐氏に一目会うためだけに説法会に参加するファンも少なくはなかったです。当時のファンたちは、今は何事もなかったように普通の社会人や主婦に戻っているようですが、当時は『母性がくすぐられる』『愛人になってもいい』と言う人もいたほどだと聞きます」(芸能記者)
そんな上祐氏、現在は別の宗教団体を設立した。
「地下鉄サリン事件など多くの悲惨な事件に加担したオウム真理教ですが、上祐氏はあくまで広報部長という立場でした。死刑や無期懲役などの判決を受けたのは実行犯でしたが、上祐氏は事件を実行することに関しては無関係だったとされ、実際に事件に関して逮捕はされていません。一方で、教団施設を建てる際の土地売却者(地権者)の文書を偽造したことにより、偽証と有印私文書偽造・同行使の罪に問われ、1995年に有印私文書偽造などの容疑で逮捕されています。上祐氏は懲役3年の実刑判決を受けますが、1999年に出所した後は、教団に復帰しました。その後、幹部らとの運営方針の違いなどを理由に、上祐氏は独立して『ひかりの輪』という別の宗教団体を設立しています」(前出・同)
設立した宗教団体では、精力的な活動を続けている。
「『ひかりの輪』は、旧オウム真理教の教義を排除した宗教として設立され、仏教の思想を学んだり、ヨガや呼吸法などを学ぶ団体とされています。どちらかというと、自己啓発の要素が強いのではないでしょうか。上祐氏自ら講演会などを開き、全国でヨガを学ぶイベントなども開催していますよ。Twitterでは、イベントで『オウム時代のとんでも話』をすると明かしており、時にはツッコんだ内容になっているようです。また2年ほど前には、今回の選挙で暴露系人気YouTuberのガーシーこと東谷義和氏を推したNHK党の立花孝志氏と対談しており、些細ではあるものの政界との繋がりもあるようですね」(前出・同)
現在はYouTubeチャンネルも開設し、瞑想に関することを発信したり、視聴者の悩みにも応えている上祐氏。中には「安倍氏の事件の背景にある・宗教と政治の問題」「宗教や占いに過度に依存しないためには」といったタイトルの動画も投稿し、真摯に自分の意見をぶつけている。
今は新しい宗教団体で、活発な活動をしているようだ。
記事内の引用ツイートについて
上祐史浩氏の公式Twitterより https://twitter.com/joyu_fumihiro