日本映画界でもトップに位置する「木村拓哉」は、誰もが知る存在。この“拓哉”の由来は、意外なものだ。“拓”には自分で切り拓くという意味が込められており、父の秀夫さんと母の方子さんがつけた。「や」は“弥”や“也”がポピュラーだが、意図的に“哉”が選ばれた。なぜか。
「明治から昭和にかけて活躍した文豪の志賀直哉(88歳没)が由来だそうです。木村さん本人は小学生のときにご両親から聞かされたらしく、おそらくご夫婦で愛読していたんでしょう。“小説の神様”と称されていたことも、木村家の長男に充てた理由かもしれません」(制作会社の放送作家)
>>SMAPの活動が〝過去の話〟ではなかった、キムタクの発言で高まる期待<<
小学生のころの木村は、「書くのが面倒くせぇ」という理由で自分の名前が嫌いだった。周囲の友人は画数が少ない“也”の方が多く、うらやましかったことも一因だ。命名の理由を聞かされ、小6のときに志賀の小説を読もうとチャレンジした。だが、もともと読書に疎かったため、完読できずにケツを割った。
それでもSMAPとして、キムタクとしてエンターテインメント業界の開拓者となり、頂点に立った木村。名付け親である方子さんはスピリチュアルに傾倒し、講演会で全国を飛び回っていることから、夫婦仲が芳しくないという一部報道があるが、当のキムタクファミリーは風通しがいいことがインスタグラムから見て取れる。妻はタレントで歌手の工藤静香。結婚生活22年で、長女はフルート奏者のCocomi、次女はモデルで女優のKoki,。
長女の「心美」は、美しい心。次女の「光希」は、希望が光る。“切り拓く”ことを至上命題とされた木村と同じく、2人の娘の名にも強いメッセージが込められている。
美しすぎるゴールデンファミリー。こぞって、名は体を表しているといえよう。
(伊藤由華)