ベネズエラ・アラグア州で38歳の偽の医師が、皮下に埋め込むタイプの避妊具を装着しに来た女性患者らに対して、避妊具ではなくアメの棒を埋め込んだと海外ニュースサイト『METRO』と『Dunya News』などが5月10日までに報じた。
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報道によると、男は婦人科医として同州にある病院に医師として勤務していた。だが、実際には医学の学位の証明書を改ざんしていた偽医師だった。男の勤務年数は不明である。
男は皮下に埋め込むタイプの避妊具「インプラノン」の装着を行うこともあった。インプラノンとは、ホルモンを含ませたスティックを二の腕の皮下に埋め込む避妊方法だ。スティックは直径2ミリ、長さ4センチほどのマッチ棒ぐらいの大きさで、柔らかいプラスチックの素材でできている。スティックからはプロゲスチンというホルモンが放出され、排卵を抑制して避妊する効果があると言われている。装着後は、腕にスティックが入り違和感を覚える人もいる。
男はインプラノンの装着手術を行っていたが、手術を受けた少なくとも25人の女性に対し、インプラノンのスティックではなく、代わりに棒付きのアメの“棒の部分”を埋め込んでいた。犯行に及んだ具体的な期間は明かされていない。被害者のうちの一人の女性が別の病院を受診した際、インプラノンのスティックの代わりにアメの棒が埋め込まれていると知った。女性を診察した医師が、自身のSNSで事件について報告。同時に「男が勤める病院でインプラノンの手術を受けた人は、すぐに健康診断をすべき」と警告もした。
この投稿が広まったことで、数人がアメの棒を埋め込まれていたと知り、警察に報告。警察が調査を開始し、男は逮捕された。警察によると、アメの棒を埋め込まれたことにより、避妊効果がなく妊娠した女性もいたそうだ。異物を埋め込まれ、体調に変化があったという被害者女性の報告は現在までにない。
男は今後、違法な医療行為や虚偽の文書を使用した罪で起訴される予定である。男の動機は分かっていない。
このニュースが世界に広がるとネット上では「男は人の人生設計を狂わせるかもしれないことをした。最低」「アメの棒はどうやって用意したのだろう。衛生的にも気持ち悪い」「そもそも改ざんした証明書で働けていたことが問題」「看護師などは気づかなかったのか」「被害者は不思議に思わなかったのかと思ったけど、もともと違和感がある人もいる施術だし、こんな感じかと納得してしまったのかも」などの声が挙がっていた。
医師だと偽っていたことも含め、男がした行為は重大な犯行である。男に対して怒りの感情を持つ被害者も多いことだろう。
記事内の引用について
「‘Fake’ doctor ‘implanted lollipop sticks under patients’ skin to stop pregnancy’」(METRO)より
https://metro.co.uk/2022/05/04/venezuela-fake-doctor-put-lollipop-sticks-under-patients-skin-16583751/
「Fake doctor allegedly implants lollipop stick under people's skin as Contraceptives」(Dunya News)より
https://dunyanews.tv/en/WeirdNews/651750-Fake-Doctor-Allegedly-Implants-Lollipop-Stick-Under-Peoples-Skin-as-Con