村越氏の得票数は1万5159票であり、有功得票数の10分の1に達しなかったため、100万円の供託金も没収となった。現職の市長の選挙結果としては異例の事態と言える。それだけ村越氏の市政運営に対する不満が高まった結果でもあるだろう。
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事実、村越氏はシャワー室のほかにも、様々な物議を醸す言動を続けてきた。よく知られているものとしては、2019年に公用車としてテスラを導入した件が挙げられる。テスラはアメリカの高級電気自動車メーカーで、市川市は約1000万円を超えるモデルを導入した。市民などから「高額」批判を集めると、村越氏は「環境への配慮」を挙げた。
さらに村越氏が市長室に導入したものは、シャワー室ばかりではない。2021年6月には、約180万円の木目の机と椅子のほか、ソファ、会議テーブルなど合わせて1058万円の高級家具を購入していたことが明らかに。批判に対し、村越氏は「一般メーカーの市販品で珍しいものではない」といったコメントを発表している。
村越氏は、同年10月10日の記者会見をドタキャンし物議を醸したが、翌日に台風対応のためであったと理由を表明。しかし、同12日に地元紙『千葉日報』(千葉日報社)が10日に村越氏の公務がなかったと報じると、村越氏はツイッターで「他に書くことが無いのだろうな…。便所の落書き『程度』。」と記事にコメントを付けた。これには「市川市って、こんな人が市長なんですね」「そういうツイートをしている場合ですか?」といった批判的な声が並んだ。
落選を受け、村越氏はツイッターを更新。「ご期待に添えず大変申し訳ない結果になりました。結果を謙虚に受け止め捲土重来を期します」と記している。政治への再挑戦の意思はあるようだが、市民の批判に応える存在であって欲しいものだ。
記事内の引用について
村越祐民氏のツイッターより https://twitter.com/hirotami_m