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伊勢ケ濱審判部長、大関狙う御嶽海に“全勝”要求し「さすがに厳しすぎ」の声も 近年の体たらくぶりも影響か

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御嶽海

 9日から開催予定の大相撲1月場所(9~23日/東京・両国国技館)に、東関脇として出場予定の29歳・御嶽海。7日に伝えられた、相撲協会・伊勢ケ濱審判部長(元横綱・旭富士)からのコメントがネット上で物議を醸している。

 >>関脇・御嶽海に審判長が「彼は期待を裏切ります」 3連勝後の辛らつコメントが物議、直近の結果から同調の声も<<

 御嶽海は先々場所の2021年9月場所で9勝、先場所の同11月場所では11勝をマーク。迎える今場所では13勝以上を記録すれば、“三役以上で直近3場所33勝以上”という大関昇進目安をクリアする状況となっている。

 しかし、7日の取組編成会議後に取材に応じた伊勢ケ濱審判部長は、御嶽海の大関取りについて「数字じゃない。それはあくまで目安であって、相撲の内容とかそういうのがありますから」、「全勝優勝すればそういう話になるんじゃないですかね」とコメント。15戦全勝で優勝しない限りは、八角理事長(元横綱・北勝海)に昇進を審議する臨時理事会の開催を要請することは考えにくいと明かしたという。

 伊勢ケ濱親方の発言を受け、ネット上には「全勝以外は昇進NGってさすがに厳しすぎないか」、「目安クリアで上げなかったらそれはそれで問題なのでは」と驚く声が続出。一方「名ばかり大関になっても困るしハードル上げるのは当然」、「去年はほとんど好成績出してないから昇進渋られるのも仕方ない」と理解を示すコメントも多数挙がった。

 「御嶽海は当時24歳だった2017年3月場所ごろから三役に定着し始めましたが、そこから現在まで大関の座をつかめずに停滞している力士。昨年も全6場所で三役に在位しいずれも勝ち越しはしたものの、このうち2ケタ勝利をクリアしたのは2回のみと優勝争いにはほとんど絡めませんでした。大関は横綱への対抗馬、下位力士の壁として毎場所優勝争いに絡むような数字が求められる地位ですので、伊勢ケ濱親方は御嶽海が大関に値する実力を有しているのかどうか懐疑的にみているのかもしれません」(相撲ライター)

 過去に2度優勝経験はあるが、15戦全勝を記録したことはない御嶽海。先場所は前半8日間が「7勝1敗」だった一方、後半7日間は「4勝3敗」と急失速するなどスタミナ・集中力不足が浮き彫りとなっているが、今場所は課題を払しょくし伊勢ケ濱親方をアッと言わせることはできるのだろうか。

文 / 柴田雅人

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