>>救急車が横転事故、救急隊員を飲酒運転の疑いで逮捕 輸送中の患者が死亡する大惨事に<<
イギリス・ロンドンで、34歳と38歳の2人の男が、宝くじで大金を手に入れるも、盗んだデビットカードで宝くじを購入していたことが発覚。裁判にかけられたと海外ニュースサイト『THE Sun』と『Daily Mail Online』などが12月18日までに報じた。
報道によると2019年4月、2人の男はイギリスのグレーター・マンチェスターからロンドンに旅行をしたという。2人はロンドンに着くと、盗んだカードを使用し、削ったその場で当たりが分かる宝くじ・スクラッチカードを5枚購入した。スクラッチカードの値段は5枚で71ポンド(約1万円)だった。2人はスクラッチカードを購入するとその場で削った。その結果、5枚のうちの1枚のカードが400万ポンド(約6億円)の当たりくじだったそうだ。なお、カードを盗んだ方法などは明かされていない。
2人は当選を知ると、店の中で踊り大喜びした。その後はロンドンの街に繰り出し5日間ほどバーやレストランでシャンパンを飲んで祝った。2人はシャンパンを飲む様子を写真に撮り、宝くじに当選したのが分かるかのような単語を並べ、自身のSNSに投稿するなどしていた。
一方、時期は不明だが、宝くじ会社は当選の報告を受けると、38歳の男に賞金を振り込むための銀行口座を教えてほしいと言った。しかし男はカードで宝くじを購入したにもかかわらず「銀行口座は持っていない」と答えたそうだ。宝くじを購入した際に使用したカードについて聞くと、「友人のカードだった」と回答。しかし男は友人の住所や電話番号は明かすことはできないとはぐらかした。
不審に思った宝くじ会社は調査機関を通して、男らが宝くじを購入した際に使用したカードを調査。結果、カードは盗まれたものであることが発覚したそうだ。
宝くじ会社が警察に通報し、男らは逮捕された。同時に男らに前科があることも発覚し、34歳の男は過去に暴力や盗難など143件の犯罪をし、そのうちの74件は有罪判決を受けていたことが分かった。38歳の男は48件の犯罪をし、うち24件は有罪判決を受けていた。また薬物、アルコール依存だったそうだ。
12月に入って事件の裁判が行われ、2人の男にはそれぞれ18カ月の刑務所行きが言い渡された。なお当選金が2人に支払われることはない。2人は裁判前に地元のニュースサイトのインタビューに答え、当選金が支払われないのは不当だと訴えていた。『Daily Mail Online』によると、裁判では2人が詐欺をしていたにもかかわらず、インタビューで不当を訴えていたと非難され、さらに正当に宝くじを購入しようとしていた人たちが当選する権利を奪ったと強い言葉で非難されたそうだ。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「どうしようもない男たち。これまでのバチが当たったんだ」「男たちを擁護はできないけど、400万ポンドが一瞬にして消えたと思うとショックすぎる」「正しい方法でくじを購入していればこんなことにはならなかったのに」「400万ポンドはカードの持ち主に支払われるべきだ」「口座がないこと不審に思ったところから徹底的に調べた宝くじ会社はすごい」などの声が挙がっていた。
この事件は“悪いことはしてはいけない”という教訓そのものを見せつけた事件ともいえるだろう。
記事内の引用について
「THAT'S YOUR LOTTO Moment Lottery ‘winner’ crooks dance around Londis after winning £4m jackpot on scratchcard – before losing it all」(THE Sun)より
https://www.thesun.co.uk/news/17076177/lottery-winners-cctv-win-scratchcard-police/
「Duo who bought £4million-winning scratchcard with someone else's debit card details are jailed for 18 months for fraud」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-10309405/Duo-bought-4million-scratchcard-elses-debit-card-details-jailed-fraud.html