>>48歳母、22歳娘になりきり大学に通う 20代彼氏ができるも気付かず、娘の名前で借金も<<
中国・広西チワン族自治区で28歳の男が、寝ている恋人の女性のまぶたを持ち上げてスマホの顔認証を突破し、決済アプリから金銭を盗んだ事件で、男に刑が言い渡されたと海外ニュースサイト『Daily Mail Online』と『LADbible』などが12月13日までに報じた。
報道によると、事件は2020年12月に起きたという。男と女性の交際期間は明らかになっていないが、長くはなかった。男と女性が一緒に暮らしていたのかは不明だが、ある日、男は女性のために食事を作ったが、食べ物の中に意図的に風邪薬を入れた。風邪薬が入っていると知らなかった女性は食事を終えると眠くなって寝てしまったという。なお、どれほどの量の風邪薬を入れたのかは明かされていない。
男は女性の指を女性のスマホの指紋認証部分に置いてロックを解除。その後は、寝ている女性のまぶたを持ち上げ、「Alipay」というモバイル決済アプリの顔認証を突破し、パスワードを変更して、女性の銀行口座から15万元以上(約268万円)を自分に送金したという。男性の口座に送ったのか、男性のアプリに送ったのかは不明だ。男は、女性の両方のまぶたを持ち上げたとみられている。なお「Alipay」は東アジアで最も多く利用されている決済アプリの一つで、アプリを通してオンラインや実店舗での支払いができるほか、銀行口座ともひもづいていて、口座の管理も可能である。
翌日、女性は知らない別の口座に金銭を送金したというメッセージを銀行から受け取った。身に覚えがなく、送金先も知らなかったため女性は警察に通報。捜査により、事件から約4カ月後の2021年4月に男は逮捕されたという。
2021年12月に事件の裁判が行われ、男は他人の情報を盗んだ罪などで3年半の刑務所行きと、2万元(約35万円)の罰金刑が言い渡された。『Daily Mail Online』よると、男はギャンブルによって多額の借金があり、完済したものの再びギャンブルがしたくなり、資金を得るために女性のスマホアプリから金銭を盗み取る計画を思いついたという。
なお、「Alipay」側は「人の顔が無表情である場合、アプリの顔認識機能は機能しないが、今回の事件を受けアカウント保護機能をさらに強化する」という声明を発表している。ユーザーに向けては「異常な使用履歴があれば、すぐに警察に通報してほしい」と注意を促した。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「計画的な犯行すぎて怖い。男はとても高度な詐欺師」「送金したらすぐにメッセージが来てバレる。送金先もすぐに男のものだと分かりそうだし間抜けな犯行」「寝ている人のまぶたを持ち上げても白目になっていそう。そんな簡単に顔認証を突破できるのか」「こういうことがあるから決済系のアプリをスマホに入れたくない」「男は女性のお金を盗むために女性と付き合ったのかもしれない」「女性のショックは計り知れない」などの声が挙がっていた。
決済などスマホで多くのことができるようになった近年、スマホから情報を漏らさない対策が必要だろう。
記事内の引用について
「Boyfriend lifted his girlfriend's eyelids as she slept and stole £18,000 using her phone's facial recognition to unlock apps」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-10304331/Boyfriend-lifted-girlfriends-eyelids-slept-steal-18-000-using-facial-recognition.html
「Man Jailed After Lifting Sleeping Ex-Girlfriend's Eyelids To Steal £18,000」(LADbible)より
https://www.ladbible.com/news/man-jailed-after-lifting-girlfriends-eyelids-to-steal-18000-20211213