search
とじる
トップ > スポーツ > 侍ジャパン・栗山監督、早くも手腕に疑問の声?「野球の本場で勝ちきりたい」世界一奪還の道のりは前途多難か

侍ジャパン・栗山監督、早くも手腕に疑問の声?「野球の本場で勝ちきりたい」世界一奪還の道のりは前途多難か

pic pic

栗山英樹監督(写真は日本ハム監督時代)

 侍ジャパンの新監督に、今季まで北海道日本ハムファイターズの指揮を執った栗山英樹氏が就任した。めざすべくは、2023年開催予定のワールドベースボールクラシック(WBC)優勝だ。就任会見では「日本野球の為に結束し、全力を尽くす」「野球の本場で勝ち切りたい」と五輪金メダルに続き、日の丸を頂点に掲げるべく言葉が並んだ。

 >>侍ジャパン、栗山監督が突然抜擢されたワケ 日ハム退任前の発言が影響? 稲葉前監督の推薦説も浮上<<

 メジャーリーガーを始め、世界各国のプロ選手が集結する戦い。文字通りの世界一獲得を委ねられる存在として、新指揮官には様々な声が上がった。

 10年にも及んだ日本ハム監督成績を振り返ると、就任初年度の2012年にリーグ優勝、日本一も2016年に成し遂げるなど、輝かしい功績も残した。反面、Bクラスは5度経験しており、特に過去5年間で4度(すべて5位)下位に沈んでいることからも、手腕への疑問の声がつきまとったことも事実だ。

 また、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)との関係についてのやり取りが会見でも行われたが、一国を率いる将の立場であれば、今後は特定の「個」に執着する場面はあまり相応しくないだろう。「必要ですか?」との言葉は、愛弟子との距離感を保つ本人の意思だったと捉えたい。

 さらに、金メダル獲得への後押しや、多くの国民から支持されたオリンピックとは異なり、オフシーズン中の開催であり、五輪ほど関心の高さは望めないWBC。また、前回(2017年)より6年後の開催であることからも、世間の視線を向けさせるため、大会へ向け機運を高めていく必要もある。

 一方で、期待も大きいことも確かだ。

 今夏の東京五輪を含め、監督未経験者や、現場から離れていたOBが指揮を執ったここ数大会とは異なり、実績を残してきた上での「昇格」。代表チームが常設化となった現在、長年のチーム構築のスキルは、今後活かされることは間違いない。加えて、采配や選手選考はもちろん、コーチ人選やメディア対応に至るまで、培ってきた独自の色を出せるはずだ。

 自身の発案により野球界に生まれた「二刀流」が海の向こうで開花し、大きな注目を集めた2021年。メジャーだけでなく、日本国内の野球熱をさらに高めていくには、代表チームの活躍は不可欠だ。世界一を争う戦いの舞台は変わり、真のプロフェッショナルによる大会の制覇。極めて重みのあるミッションが新指揮官に課せられた。(佐藤文孝)

関連記事

タグから探す


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ