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「勢いが時計を凌ぐ時がある」みやこステークス 藤川京子の今日この頃

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藤川京子

 ダート戦は持ち時計重視に予想しますが、競馬場によっては好タイムが出やすいのでその部分は考慮しながら比べます。先ずは昨年の勝ち馬でここ3戦も好調を維持しているクリンチャーです。前走の帝王賞は少し離されましたが3着で大負けしたわけではありません。芝からダートに路線変更した馬で11戦して複勝圏内から外れたのは2回だけで、やはりダートの方が得意だと言う事がわかります。昨年のこのレースも斤量は57kgでしたから、調子を落としてなければ今年も期待できそうです。

 路線変更と言えば、ダンビュライトがダートに初挑戦です。近年は芝からダート路線に変更して活躍する馬が多くなっているので、初戦でも可能性を感じます。芝での実績は十分あるのに脚質がダートに適応出来るかが問題で、走らせてみないと分らないですが、調教でダートが全く駄目であれば参戦はして来ないと思いますから、陣営としてはある程度の手応えはあるのでしょう。

 持ち時計で考えれば、昨年の平安Sで好タイムの2着のヴェンジェンス。勝った馬が0.2秒差でオメガパフュームで、また昨年ですが、三宮Sではクリンチャーに勝っています。今年になっての2戦は少し調子を落としているのか、着順と時計が落ちています。1年以上の休養明けからですから、まだ本調子が戻ってないのだと思いますが、ポテンシャルは高い馬ですから侮れないと思います。

 調子を落としている馬が多い中で、ここ4戦が好調なスワーヴアラミス。昨年のこのレースは8着でしたけれど、2走前のエルムSは勝っているし、このレースで馬券に絡む事の多い前走白山大賞典組でもあるので、人気になると思います。しかし、エルムSで比べるならスワーヴアラミスは勝ちましたが、ロードブレスは斤量が2kg重い条件で0.3秒差の3着なので、条件が同じならロードブレスの方が強いかもしれません。

 斤量で比べるなら、前走の帝王賞ではクリンチャーと同斤量で7着と随分と引き離されましたが、重馬場だった事を考えれば勝つか大負けが多いオーヴェルニュも視野に入れたい所です。その理由は、昨年暮れの阪神1800ベテルギウスSでは斤量57kgで、斤量55kgのテーオーケインズに勝っているからです。この馬はクリンチャーが3着だった帝王賞で勝っている馬で、昨年12月にその馬を凌いだのですからポテンシャルが高い筈。少し気分屋なのか大負けする時もありますが、機嫌さえ良ければ今回は斤量58kgになってしまいますが、好走してくれると思います。

 それと若い3歳馬の斤量55kgで有利で勢いのあるメイショウムラクモ。前走は重賞のレパードSで勝っていますから、時計には現れない勢いそのままという想定をすれば、大穴も狙って若い馬券でも組んじゃいます。
 
ワイドBOX 9、11、15
ワイドBOX 4、6、7
ワイドBOX 10、3、12

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