2021年は改革の年となった。即席ユニットでの出場が可能になったのだ。よって、『M-1グランプリ2020』(ABCテレビ・テレビ朝日系)で爆発的な笑いを起こした、おいでやすこがのようなユニットが決勝で大暴れすることも十分に考えられる。
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準々決勝に進出した即席ユニットの中でも、前出のおいでやすこが、ガンバレルーやんレトリィバァ(ガンバレルーヤとゆりやんレトリィバァ)、チョコンヌ(チョコレートプラネット、シソンヌ)、母と母(元ラーメンズ・片桐仁、青木さやか)、劇団かもめんたる(かもめんたるの劇団)など実力派揃いで、ファイナリストになる可能性は十分にあり得る。
「今年は、どんなコント師たちが、大会を盛り上げるのでしょうか? 過去決勝経験者の中で注目メンバーで言うと、前大会ベスト3に残った空気階段でしょうね。単独ライブのオンラインチケットが1万枚売り上げ、人気・実力の高さを証明しましたし、コントの反響も良かったので期待できると思います。彼らの他にも、ニューヨーク、ニッポンの社長、GAGなど、秀逸なコントをする芸人たちが多く、準決勝への道は狭き門になるでしょう」(芸能ライター)
決勝に行ったことがない新顔が、勢いそのままにファイナリストになり、優勝をかっさらうケースもある。今年注目したいのが、昨年、決勝次点のメンバーだったと言われている吉本興業のトリオ・ジェラードンだ。もともと、ネタのクオリティーの高さを認められている彼ら。ネタ番組出演のほかにも、YouTubeでシチュエーションコントを披露しており、話題となっている。登録者数も22万人に上昇するなど、彼らの実力が世間に浸透し始めているのだ。今年こそ決勝に顔を出すのでは、と期待されているトリオである。
そのほかにも、『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』(日本テレビ系)で新しい漫才を披露して話題になったAマッソ(ワタナベエンターテインメント)は、コントの評価も高い。タレント力も高く、決勝に行けば、さらなるブレイクが期待できる。また、先日行われた『第42回ABCお笑いグランプリ』で3位となった蛙亭(吉本)は、男女コンビ。中野周平の狂気とネタ作り担当のイワクラの世界観が噛み合えば、決勝も夢ではない。
「吉本興業の若手劇場で注目されているのが、男性ブランコ。霜降り明星やコロコロチキチキペッパーズと同期で、地味な印象のある2人ですが、独特なコントでカルト的にファンを獲得しています。大穴コンビとして注目するのもありですね。また、モダンタイムス(現フリー)や、準決勝常連のや団、だーりんず(決勝経験者)など、バイきんぐやハリウッドザコシショウと同じ事務所であるSMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)軍団も侮れません。実は、賞レースに強い事務所ですから、決勝あり得ますよ」(同上)
今年は2回戦がオンライン配信された。実際に視聴したファンの中には、SNSで、そいつどいつ(吉本)、大自然(吉本)、馬鹿よ貴方は(サンミュージック)など、注目コンビを挙げる人たちが多くいた。この中で、準決勝・決勝にコマを進めるコント師はいるのだろうか? 今後の展開に注目したい。