問題となっているのは、「1-4」と阪神3点ビハインドで迎えた8回裏の行動。阪神はこの回DeNA2番手・山崎康晃を攻め2点を返すと、なおも2死満塁のチャンスで佐藤が打席に。同時にマウンドに上がったDeNA3番手・砂田毅樹からの同点・逆転打に期待が集まったが、5球目のストレートに空振り三振を喫し走者をかえせなかった。
8回裏終了直後、中継カメラはうつむきながらベンチに下がっていく佐藤の様子を映し出す。ベンチに下がった佐藤は悔しさが抑えられなかったのか、持っていたバットを地面に突き差すようにたたきつける。さらに、バットだけでなくヘルメットもベンチの座席にたたきつけた。
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佐藤の行動を受け、ネット上には「悔しい気持ちは分かるが、それを道具にぶつけるのはプロの態度ではない」、「物に当たっても野球は上手くならないし、無駄な怪我のリスクもあるから二度としないでほしい」、「そんなみっともないことするな、チームの雰囲気を悪くするだけなんだから」といった苦言や批判が寄せられている。
一方、「先日は審判にも刃向かってたしちょっとメンタルが心配」、「半月前は誰が見ても分かる三振に抗議、今日はバット叩きつけってここ最近おかしいこと続きだな」、「審判や道具に不満をぶつけてるあたり、三振が多いことに思い悩んでるのかも」と、直近の問題行動を絡めたコメントも複数見受けられた。
「佐藤は6月30日・ヤクルト戦でも、試合中の振る舞いがファンの間で物議を醸しています。佐藤は同戦の1回裏にワンバウンドの球に手を出し空振り三振を喫した際、右手を振るジェスチャーを交えながらファールだと審判に抗議するも受け入れられず。その後は審判を1秒ほどにらみつけた後、不服そうな表情でベンチに下がりました。佐藤の空振りは落ちる球からボール3個分ほど上を振った明らかな空振りだったため、ファンからは『かすっても無いのに抗議した理由が分からん』、『審判を騙してまで三振を逃れたかったのか?』と困惑の声も挙がっていたのですが、今回の行動を受けて三振がかさんでいる現状に苦悩しているのではと推測しているファンもいるようです」(野球ライター)
14日終了時点での三振数は、1999年の福留孝介(中日)と並ぶ歴代新人最多タイの「121個」となっている佐藤。試合後、矢野燿大監督から「結果を受け止めて、どう前に進んでいくかだけしかない」と奮起を促されたことも伝えられているが、同戦の悔しさを後半戦にぶつけることはできるだろうか。
文 / 柴田雅人