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麻生太郎氏の漫画好きアピール、あの大物アニメ監督から批判され炎上した過去も

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宮崎駿氏

 さいとう・たかをによる人気漫画作品『ゴルゴ13』(リイド社)の単行本が201巻となり、「こち亀」こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を抜いて、世界一の記録を更新した。これを受け、漫画好きで知られる麻生太郎副総理兼財務大臣のコメントが話題となっている。「ゴルゴ13」に関する質問をNHKの記者から向けられ、「NHKからの質問で今までで一番レベルが高い」とユーモアで返したのだ。

 麻生氏はかねてより漫画好きをアピールしており、「オタクの聖地」と呼ばれる秋葉原での演説を行ったことも。しかし、パフォーマンスの要素も大いに含まれていたと見る声も多い。実際に、大物アニメ監督である宮崎駿氏は麻生氏を批判している。

 ​>>「義務教育は小学校で十分」麻生大臣の失言は過去にも 東大OBに「人の税金を使って大学へ行った」発言も<<​​​

 宮崎氏は、2008年11月に日本外国特派員協会で行われた記者会見で、当時総理だった麻生氏の漫画好きぶりについて訊かれ、「恥ずかしいと思う。それはこっそりやればいいことです」とバッサリと切り捨てている。宮崎氏の発言の真意は、漫画好きを政治的なアピール材料に使う麻生氏を批判したと言えるだろう。

 さらに、この発言の前に宮崎氏は、子どもたちを取り巻く環境がアニメ、ゲーム、携帯(電話)、マンガなどバーチャルなものに取り込まれていると批判していた。

 そのため、宮崎氏の発言は麻生氏批判ばかりではなく、オタク全体へのバッシングと取ったネットユーザーも多く、「好きなものをアピールして何が悪いのか」と炎上してしまった。今からすれば考えにくいことだが、当時はそれだけ麻生氏を好意的に見る声が多かったと言えるだろう。

 麻生氏はその後も国会でクールジャパンをテーマに演説を行うなど、サブカルチャーへの造詣の深さを見せている。ただ、一部ネット上では、麻生氏はその後に起こったオタクバッシングへの反論がなく、性表現規制へも積極的な姿勢を見せていたと指摘されている。やはり麻生氏にとっては、漫画は政治的アピール材料の一つというのが実際のところなのかもしれない。少なくとも、「オタクの味方」でなかったのは確かだろう。

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