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現状打破へのカギは“ホームランは正義”? DeNAの長距離砲・ソトにかかる期待

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ネフタリ・ソト

 8日から4敗2引き分けで、再び連敗中と波に乗れないベイスターズ。16日の敵地・広島でのカープ戦では、初回は1アウト1-2塁で佐野恵太のショートライナーに大和が飛び出し、3回には1アウト1-3塁で佐野が注文通りのセカンドゴロ。4回は1アウト満塁でピープルズがピッチャーゴロ、6回は1アウト1-2塁で桑原将志のショートゴロと、6回までに11安打を放ちながらも、4つの併殺打でことごとくチャンスを潰す拙攻。嫌なムードが流れる中での7回、1アウト1-2塁で打席に入ったネフタリ・ソトは、初球のストレートを一閃。ボールはライトスタンドに突き刺さり、貴重な逆転3ランとなったが、カープも粘りを見せ9回引き分けとなった。

 連敗中の試合内容は、14日の大敗を除くと僅差での敗戦を喫している。チャンスは作るものの、ホームベースが遠い状況に三浦監督も「あと一歩だったが、あと一本が出なかった」とのコメントが相次ぐほどの“タイムリー欠乏症”が問題点となっている。

 この状況を打破するのは、やはり18&19年のホームラン王、ソトの爆発力ではなかろうか。コロナの影響で来日が遅れ、ファームでの調整もなく戦線復帰したのは4月13日で、スタメンに復帰したのが15日。実績十分のソトとは言えど、なかなか調子は上がらず、4月の成績は打率.184、ホームラン2、打点4、OPS.592と低調。しかし、5月はここまで打率.341、ホームラン3、打点12、OPS1.067と急上昇となっている。

 12日のジャイアンツ戦でも、一振りで試合をひっくり返す3ランをライトに放つと、続く牧秀悟も勢いに乗ってホームランをかっ飛ばした際には、横浜スタジアムに今シーズンでも上位にランクされるほどの熱狂を生んでいた。

 細かい戦法も駆使しながら繋いで得点し、効率よく勝利を掴む。三浦監督のめざす野球は理にかなっている。しかし、現状を打開するためには、いい意味でも悪い意味でも豪快な、ベイスターズらしい野球も必要ではないだろうか。その鍵を握っているのは、横浜を愛し残留してくれた男のパワフルスイングのような気がする。
 
取材・文 ・ 写真/  萩原孝弘

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