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ロッテ・井口監督が不振の安田を4番から外さないワケ 「打率.195という数字は見えていた」本人も不甲斐ない現状を自覚?

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 千葉ロッテマリーンズ、安田尚憲は今季も開幕から4番の座を任されている。4月15日で22歳を迎えた若き主軸は、井口資仁監督始めチーム首脳陣の期待を一身に背負いながら打席に立っている。入団2年目の昨季はレギュラーに定着し、優勝争いやクライマックスシリーズも戦った。その経験もあり、今シーズンはもはや、「若手」という括りでは呼ばれない程の存在感を見せなければならないことは明らかだ。

 とは言え、開幕から4番を打っている2021シーズンも、もどかしい状態が続いている。開幕後、3月中の5試合では僅か1安打、4月に入っても打率は2割前後と、バットは湿ったままだ。打点こそ、リーグトップに名を連ねるなど要所では結果を残しているものの、「大役」に相応しい姿を見せられていないのが現状か。

 昨シーズンから安田を4番に抜擢した井口監督は、今季もここまで打順を動かしていない。当然、起用法へ様々な声も挙がり、首脳陣へも届いているはずだ。

 だが、井口監督自身も現役時、若くして打線の中軸として期待され、入団から数年は打率2割台前半ながらレギュラーとして起用が続いた。その後、福岡ダイエー(当時)ホークスの主力として、2003年には「100打点カルテット」と呼ばれる成績を残す等日本一に大きく貢献、リーグを代表する右打者に成長した過去がある。「(公式戦で)使いながら育てていく」指揮官である井口監督はそう公言していて、今季も打線の中心に若き背番号5を据え続けることに変わりはない。

 マリーンズは開幕から5連敗と、最悪とも言えるスタートとなったものの、4月に入ってからは引き分けを挟んで4連勝、まさに安田の成績と比例するかのような軌道を描いている。

 7日のオリックスバファローズ戦では、本塁打を含む3安打4打点の活躍で、チームの連勝を伸ばしている。試合後「スコアボードの(当時の自身の)打率.195という数字は見えていた。前向きにやれてよかった」と感想を残しており、これまでの成績を意識することなくスイングしたことが、好結果に繋がっている。井口監督も「覚悟して使っている。彼も覚悟してやってほしい」と、主軸としての起用への強い決意を露わにしている。
                               
 2人が紡ぐ強固な「師弟関係」は、今季のチームの浮沈を左右すると言っても過言では無い。井口監督の信頼に応え、安田尚憲が揺るぎない4番打者として成長を遂げる瞬間は今シーズン、訪れるだろうか。(佐藤文孝)

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