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2局が新番組スタート、朝の“帯番組戦争”は羽鳥独走に拍車? 『ラヴィット!』は大苦戦

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麒麟・川島明

 平日朝の帯番組は、民放各局が激しい視聴率戦争を繰り広げている。

 この4月改編では、麒麟の川島明らを起用した『ラヴィット!』(TBS系)、谷原章介をメインキャスターに据えた『めざまし8』(フジテレビ系)と、2つの新番組がスタートした。周知の通り、TBSの前番組は落語家の立川志らくMCによる『グッとラック!』が1年半、フジは小倉智昭MCの『情報プレゼンターとくダネ!』が22年に渡って放送されていた。

 TBSは脱ワイドショー路線、フジはベテラン司会者からの交代となるが、初回視聴率はともに低調に留まった。『ラヴィット!』は2.7%、『めざまし8』は6.2%となった(視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区平均/以下同)。先週末の『グッとラック!』の最終回は2.8%で、『ラヴィット!』はほぼ横ばいだったが、『とくダネ!』の最終回は7.3%で、『めざまし8』は1%強数字を落としてしまった。

 その代わり、同時間帯でトップを独走している羽鳥慎一司会による『モーニングショー』(テレビ朝日系)が10.6%、水卜麻美アナウンサーが卒業した『スッキリ』は8.8%を記録。それぞれ前4週の平均は『モーニングショー』10.2%、『スッキリ』は7.8%であり、数字を上げている。

 ​>>「すぐに高視聴率が出る方が信用出来ない」新番組苦戦の麒麟・川島にふかわりょうがエール<<​​​

 『ラヴィット!』は、同局の『王様のブランチ』(同)や『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)、『お願い! ランキング』(テレビ朝日系)などとの類似が指摘され、新番組ながら既視感を覚える視聴者が多いようだ。一方、『めざまし8』は、谷原章介のさわやかなイメージは「朝にぴったり」と反応は上々だ。

 『スッキリ』も、入社12年目の水卜アナに代わって、2018年入社の岩田絵里奈アナウンサーを起用し、「変化」を意識した布陣となっている。視聴率アップを見るに、効果を生み出したと言えそうだ。

 さらに、全体の数字の流れでは、TBSとフジの視聴者がそれぞれ日テレとテレ朝に流れていった可能性が高いと言えるだろう。民放首位の『モーニングショー』の牙城に打撃を与えられなかったのは、各番組にとっては痛手と言えるかもしれない。今後の流れにも引き続き注目して行きたい。

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