中国・四川省で、とある男が電柱に登り腹筋をしたことが原因で、周辺の数万世帯が停電になったと海外ニュースサイト『South China Morning Post』と『NDTV』が2月23日までに報じた。
報道によると、男は2月21日の夜、高さ約10メートルの電柱のてっぺんに登り、腹筋をし始めたという。目撃した複数人が通報し、警察と救急隊が現場に駆けつけた。電線には電気が流れていたため、警察はまず電力会社に連絡して送電を停止させた。これにより周辺地域に住む何万もの世帯が停電になったそうだ。どれくらいの時間、停電になったのかは明かされていない。
数時間後、男は警察に説得され地上に降りたところで身柄を確保され、警察に連行されたそうだ。なお男に怪我があったかどうか、何の目的で電柱の上で腹筋をしたのかは分かっていない。
『South China Morning Post』は男が電柱の上で腹筋をしている動画の一部を公開しているが、そこには、車通りが激しい道路にある電柱の上で腹筋をする男の姿が映っている。男は電柱の横に出た金属部分のバーに足をかけている。足は固定されているが、上半身は空中に放り出されるような状態だった。40秒ほどの動画の中で、男は6回腹筋をしている。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「なんて危険なんだ。自殺願望でもあったのか。目撃した人も恐怖だし迷惑」「ただ目立ちたいだけという理由だったら最低。何万もの世帯に迷惑をかけた」「まねする人が出てきそうで怖い」などの声が挙がっていた。
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海外には電柱の上に登り、周辺地域を停電にさせた人間がほかにもいる。
アメリカ・カリフォルニア州で、47歳の男が電柱に登り、周辺地域が停電に追い込まれたと海外ニュースサイト『The Salinas Californian』が2015年4月に報じた。同記事によると、男はとある日の午前10時頃、電柱の4分の3ほどの高さのところにある金属部分のバーに足をかけて座っていたそうだ。
通報を受けて警察が現場に駆けつけたが、男は警察に向かって「僕を撃ってくれ」と叫んだという。警察は男の身の安全を考え、送電を停止。近隣地域に住む約3000世帯が停電となった。
警察が駆けつけてから約3時間半後、警察に促され男は電柱から降りた。男は用意されたはしごを使って最後まで降り切らず、高さ約12〜15フィート(約3.6〜4.5メートル)の部分から地面に飛び降りて負傷したという。具体的な怪我の具合は分かっていない。なお、男は拘留された後、精神病院に送られた。
どんな理由があるにせよ、電柱に登って近隣住民や警察官に迷惑をかけることは許されない。それ以上に、電柱に登ることは命を落とす可能性のある危険な行為である。
記事内の引用について
「Chinese police apprehend man whose sit-ups atop power pole caused outage」(South China Morning Post)より
https://www.scmp.com/news/china/article/3122806/chinese-police-apprehend-man-whose-sit-ups-atop-power-pole-caused-outage
「Chinese Man Causes Outage After Sit-Ups Atop Power Pole: Report」(NDTV)より
https://www.ndtv.com/world-news/chinese-man-causes-outage-after-sit-ups-atop-power-pole-report-2376670
「UPDATE: Man climbs power pole in Salinas」(The Salinas Californian)より
https://eu.thecalifornian.com/story/news/2015/04/12/man-climbs-power-pole-salinas-forces-pge-shut/25675187/