そんなクリスマスに先がけ、イエスがかつて住んでいた家が特定されたという発表があった。
発表はイギリスのレディング大学で考古学と歴史を教えているダーク教授のもので、彼は14年を費やしてナザレ修道院の下にある個人の住居を調査。その結果、この家はマリアとヨセフが住んでいた住居であり、おそらくイエスが子どものころ、過ごした家でもあったとの結論に至ったというのだ。
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彼が再調査を行った家は1880年代に最初に発見されたもので、2000年前の典型的なガリラヤ人の家族の家として使用されていたことが既に判明していた。
ダーク教授は「この家はごく普通の生活レベルの家族が住んでいたことがうかがえます。イエスの子どものころの環境を考えると、彼は非常に典型的なガリラヤ人家庭で育ったことに疑いの余地はありません」と述べる。
平凡な家庭ということは様々な可能性も考えられるものだが、イエス、そして特に父ヨセフとのつながりを示す一つの手がかりとして、この家の建築技術があるという。イエスの父ヨセフは大工だったとされているが、聖書の記述からは彼が工芸技術に長けていたことが読み取れるという。
この家も優れた石の加工技術と建築技術がうかがえるものであり、また家のあった場所が、聖母マリアが天使からイエスの母になることを告げられたと信じられている場所、受胎告知教会からそれほど遠く離れていない場所にある。つまり、聖書の記述と照らし合わせると非常に合致する点の多い家だというのだ。
だがもちろん、現状この家にかつてイエスが住んでいたと断定できるわけではない。聖書の記述や文献と合致してはいるが、確たる証拠が出ているわけではないからだ。
ダーク教授は「これがイエスの子ども時代の家であったという証拠を提起することもできますが、証明することが可能かは議論の余地があります」と述べている。
果たしてイエス・キリストの家は特定できるのか。今後の研究に期待したい。
参考URL
Archaeologist finds 'childhood home of Jesus'
https://www.unexplained-mysteries.com/news/341135/archaeologist-finds-childhood-home-of-jesus