社会人として働き始めて、初めて付き合った元カレの話です。
合コンで出会った彼は明るくて友人も多い、いわゆるムードメーカーでした。周囲の女性からの人気も高かったのですが、彼から告白されて交際スタート。その時はとてもうれしくて、自分でもわかりやすく浮かれていました。
>>柔らかい部分に噛み痕を残したい男~本当にあった怖い彼氏~<<
ただ、付き合ってから少し経つと、彼の強すぎるこだわりが目に付くようになってきました。家にある雑誌やマグカップの位置を少しでも変えると機嫌が悪くなってしまったり、食器洗い用のスポンジの並び方が違うと言ってあからさまにイライラしたりすることが増えてきたんです。
共通の友人を家に招いた時も、彼は友人の前でこそニコニコしていましたが、その人が帰ると急に不機嫌になり、「マガジンラックの位置がずれた」と苛立つ始末。それなら呼ばなければいいのに、と思ったのですが、彼は「友達を家に呼んでもてなす自分」が大好きなようで、何度も友人を家に招いては、その人たちが帰った後に苛立ち、時には私に強く当たるようにもなりました。
私が別れを決意したのは、上京してきた私の母を彼が家に招いた時のこと。母が帰る前に、使い終わったティーカップを片付けてくれたのですが、彼はすぐに私をキッチンに呼び出し、「お前の母親のせいでキッチンがめちゃくちゃになった! 今すぐ謝れ!」と強く叱責しました。
母は善意で食器を片付けてくれたのに、その言い方はあんまりだと思った私は抗議しようとしましたが、彼は私の胸倉をつかみながら、「謝れ! 謝れ!」と絶叫。
家族まで罵倒され、暴力を振るわれたのではたまりません。私は部屋を飛び出し、そのまま彼と別れることにしました。
今は別の恋人ができて幸せに暮らしていますが、その時は本当に怖い思いをしました。
写真・Kalle Gustafsson