昨年12月以来、代表戦から遠ざかっているフル代表チーム。10月と11月に国際Aマッチデーが設けられているものの、コロナ禍により海外代表チームを呼ぶのは難しい。だが、森保一代表監督など現場スタッフからは「やりたい!」の声が上がっている。
「日本サッカー協会は今年の代表戦について何度か議論をしていますが、完全否定はしていません。ということは、協会内部にも代表戦をやりたいと願う声があるのでしょう」(スポーツ協会担当記者)
2022年ワールドカップ・カタール大会の予選はすでに始まっている。しかし、国際試合なしでは代表強化の道筋が見えてこない。
「協会内にはJリーグ選抜チームと試合をする折衷案もあり、こちらが実現濃厚です」(同・記者)
代表選手の大半は海外クラブに所属している。コロナ禍では彼らを呼び戻すのも困難を伴い、代表戦が強行開催された場合、チームは“Jリーグ選抜”で編成されそうだ。そこで急浮上してきたのが三浦カズである。
「Jリーグの精鋭を代表に招集すると、選抜チームのレベルはガタ落ちです。そのため、試合を盛り上げる必要性からカズさんの選抜チーム入りが囁かれています」(Jリーグ関係者)
最後の5分でいいから、「カズの雄姿を見たい!」と願うファンは少なくないはずだが、経済面でもカズ効果は見逃せない。先の関係者によれば、日本代表の試合は年間30億円近い収入があったという。
みすみすドル箱を喪失するのは痛手であり、「無名の若手よりも人気のカズ」と思ったのだろう。50歳を過ぎたおじさんが出てくることに「代表戦の価値が下がる」と反対の意見も強そうだが…。
カズは森保監督よりも年上で、ともに“ドーハの悲劇”を戦った間柄。当然、フルタイムを戦い抜くスタミナはないが、懸命にボールに食らいついていく姿は、コロナ禍に沈む日本に勇気を与える起爆剤になるかもしれない。
協会は英断を下すのか?