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コロナ禍のオンライン授業で「パソコンがない人は乞うか、盗むように」大学教授の発言に批判が集まる

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画像はイメージです

 教授が失言したニュースは度々あるが、海外ではコロナ禍がきっかけとなり、失言した教授がいるようだ。

 インド・カルナータカ州にある工科大学の年配の大学教授が、オンライン授業をするため、学生に対し、「パソコンがないなら借りるか、乞うか、盗むように」と指示し、その動画がネット上で広がっていると、海外ニュースサイト『Storypick』と『Times of India』が6月6日に報じた。

 報道によると、教授が所属している大学では、新型コロナウイルスの影響により、オンライン授業が行われていたそうだ。オンライン授業に使われるソフトウェアはスマートフォンとの相互性がないため、スマートフォンでは授業は受けられず、パソコンでのみ授業を受けることが可能だった。

 ​>>オンライン授業中の大学教授、とんでもないブックマークを晒し解雇 処分の厳しさに同情の声も<<​​​

 教授が大学で受け持っていた授業の学生のうち、複数名の学生がパソコンを持っておらず、不満の声が挙がっていた。不満の声が出ていることを何らかの方法で知った教授は、オンライン授業中に学生に対し、「パソコンを持っていない学生は誰かから借りるか、乞うか、盗んでパソコンを手配するように。やれることは全てやりなさい」と発言したという。

 一部の学生が、教授がオンライン画面を通して発言している様子を録画し、SNSに投稿した。投稿が拡散されたことで、大学の理事長は「教授の発言は実際にパソコンを盗むように意図したものではなかった。発言はちょっとした言葉のあやだった」と声明を出した。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「ちょっとした冗談かもしれないけど、教授としてこの発言は問題」「今の大学生はパソコンを持っていない学生も多い。スマホでも授業が受けられるようにすべきだった」「教授の発言はいけないが、それを動画に撮って拡散させた学生にも問題があるのでは」などの声が挙がっていた。

 コロナ禍により失言してしまった教授は海外だけではなく、日本にもいる。
 福島県・郡山市にある奥羽大学の歯学部の男性教授が、新型コロナウイルスの感染拡大防止を理由に、学生に「県外に出たら退学処分にする」という旨のメールを送ったと、『時事ドットコム』(時事通信社)が4月14日に報じた。

 同記事によると、教授は4月10日、7都府県に緊急事態宣言が出たことを受け、「5月6日までは福島県外へ出ないように。発覚した場合は退学処分となります」という旨のメールを歯学部の4年生、89人に送信したという。

 教授が学生に県外に出ないようにというメールを送ったことを何らかの方法で知った大学側が事態を重く受け止め、大学のホームページに「行きすぎた表現だった」と謝罪文を掲載した。教授は大学側の聞き取りに対し、反省を示すとともに「注意喚起のためだった」と説明しているという。

 教授は立場上、日々、失言には注意すべきだが、コロナ禍の今、より慎重になる必要がありそうだ。

記事内の引用について
「Bengaluru Prof Tells Students To ‘Beg, Borrow, Steal’ Laptop For E-Classes, Watch Video」(Storypick
)
より
https://www.storypick.com/bengaluru-professor-beg-borrow-steal/
「Beg, borrow or steal, but get laptop: Professor’s diktat goes viral in Bengaluru(Times of India)より
https://timesofindia.indiatimes.com/city/bengaluru/beg-borrow-or-steal-but-get-laptop-professors-diktat-goes-viral-in-bengaluru/articleshow/76227864.cms
「「県外出たら退学」とメール 奥羽大が謝罪―福島」(時事ドットコム)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041400932&g=soc

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