「同氏によると、1か月前まではカフェでお茶を飲んだり、お酒を飲むなど、楽しんだりすることができたとしながら、今はカフェもレストランもまったくやっていないと訴えました。3月17日に都市封鎖、いわゆるロックダウンが敷かれ、外出禁止令が発令されていますが、この生活が6月中旬まで延びるとも言われていると明かしていました」(芸能ライター)
続けて、辻氏は自ら分析した“研究結果”を発表。日本では去る4月7日、国内の死亡者が80人、そして感染者が3,906人と発表されたことを踏まえた上で、フランス国内で80人の死者が出たのは、その約3週間前の3月13日だったと明かした。ちなみに、この時のフランスの感染者数は3,664人と、ほぼ日本の感染者と同じ数と言及。冒頭で自ら唱えた、「今のフランスは、日本が3週間に歩む姿と同じ説」を立証したのだ。
そして、フランスでは80人の死者が出た3月13日から3週間経った今、1万人の死者を超えていることを告白。感染者は11万人に迫る勢いだと告げた上で、「(日本で)4月7日で80人の死者がいた場合、(3週間後の)5月1日には何人になるんですか?ということです」と訴えたのだ。つまり言外には、日本もフランスと同じく1万人を超すのではないかということが含まれている。
「もちろん、同氏は『日本とフランスの人口が違うので一概に比較できないし、日本人はマスクに対してもすごく昔から準備しているので比較できない』としながら、『今の緊急事態宣言のような緩やかなもので本当に大丈夫なのか?というのがフランスから思う今の気持ちです』と、日本の体制に不安を覗かせたのです」(同)
SNS上ではそんなリアルな現状を熱く、真摯に語る同氏に対して、「辻仁成さんが言ってた言葉に愕然としたし、恐怖を覚えた」という声が殺到。また、この日は、同じくロックダウンされているマレーシア・シンガポール在住のGACKTも日本国民の意識の低さを嘆いていたが、「GACKTさん、辻仁成さんのリアルで危機感のある今の日本への警告メッセージが、総理大臣の会見よりも重たく刺さりました」と身に染みた者もいた。「日本は大丈夫だろう」と甘く見ている人は、“未来”からの警告を実感してほしいものだ。