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『テセウスの船』最終回、犯人だけでなく“整形”“飲食店勤務”に批判 視聴者の不満が爆発?

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竹内涼真

 日曜劇場『テセウスの船』(TBS系)の最終回が22日に放送され、平均視聴率が19.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)だったことが各社で報じられている。第9話の14.9%からは4.7ポイントの大幅アップとなり、自己最高視聴率を記録。全話平均視聴率は13.4%となった。

 最終回は、駐在所のワープロから犯行日記が、庭から青酸カリが発見され、文吾(鈴木亮平)が逮捕されてしまう。そして、事件の真相を追う心(竹内涼真)の元に黒幕から最後のメッセージが届く。それは、心に究極の選択を迫るもので――というストーリーが描かれた。

 視聴率的には、これ以上ないほどの有終の美を飾った本作だが、ドラマをずっと観続けてきた視聴者からは、真犯人に対する不満の声が集まっている。

 「もともと、原作とドラマで真犯人が違うと予告されていたこともり、原作を読んでいた作品ファンも犯人の推理を楽しんでいました。作品にも、多くの伏線が張り巡らされていましたが、蓋を開けてみると、真犯人は霜降り明星のせいや演じる田中正志。きっかけとなったのは、1977年に行われた音臼村の祭で毒キノコが混入してしまったキノコ汁事件でした。うっかり毒キノコを入れてしまったのは正志の母親で、それが原因で正志の両親が離婚。妹は殺人犯の娘としてバッシングされ自殺してしまったことが、正志の独白で明かされました。また、母が逮捕され、父の介護のために仕方なく村に戻ってきた自身に、『家族は大切にしないとな』と無神経に声を掛けた文吾への恨みが犯行の動機に。しかし、キノコ汁事件までは前話までに明らかになっていたものの、正志に妹がいることなどは最終回までに出てきた情報。これまでに出てきた数々の伏線のほとんどがミスリードで、真犯人という重要な役をドラマ初挑戦の人気芸人に演じさせたということで、視聴者からは、『これまでの考察全然意味ないじゃん…』『なんで演技上手いわけでもない、ただワーワーわめくだけのせいやが犯人なの?』『動機もただの逆恨みで浅すぎる。これなら原作そのままの方がよかった』という声が聞かれてしまいました」(ドラマライター)

 また、そのほかにもツッコミどころが多々あったという。
 「心の姉・鈴(貫地谷しほり)は、心が一度目のタイムスリップから戻ってきた際、村田藍という名前に変えて顔を整形していましたが、なぜか文吾の冤罪が明らかになった現代でも鈴の顔のまま。これについて貫地谷は、自身の公式インスタグラムにて、クイズ形式で鈴と村田藍の違いについて、鼻のほくろの有無を明かしていましたが、『どんな世界でも整形はしたいんだな』と視聴者はさほど納得していない様子。また、みきお(安藤政信)も、連続殺人を犯して自殺未遂までしたのにも関わらず、現代では幸せそうにカフェで働いている様子も映されており、『あのサイコパスが簡単に改心する…?』『飲み物に青酸カリ混ぜようとした奴が飲食店ってどうなのよ』という声が。視聴者の困惑が多く聞かれたラストとなってしまいました」(同)

 今シーズン一番の話題作だっただけに、残念な結果となってしまった。

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