アメリカ・ニューヨーク州で、図書館にいた25歳の男が、52歳の女性からイヤフォンの音漏れを注意されたことに腹を立て、女性を殺害したと、海外ニュースサイト『COMPLEX』と『CBS New York』が2月24日までに報じた。女性は、図書館で警備員として働いていた。報道によると、2月18日の午後2時頃、男は図書館を訪れたそうだ。男はイヤフォンで音楽を聴いていたが、音漏れをしていたため、女性から音量を下げるように言われたという。
男は女性から注意されたことに腹を立て、持っていた刃渡り約15cmのナイフを突然振りかざし、女性を複数回刺した。男は女性を刺した後、図書館から逃走しようとしたが、図書館にいた数人が男を取り押さえ、警察に通報。男は駆け付けた警察によって逮捕された。
女性は病院に運ばれたが、病院で死亡が確認された。女性は図書館に10年以上勤務しており、同僚らは『CBS New York』のインタビューに対し、「彼女は多くの人に好かれ、図書館に訪れる人にいつも笑顔を与えていた」と話している。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「音漏れを注意されただけで人を殺すなんて、男は狂っている」「男の精神は正常ではない。いきなり刃物を振り回すあたり、薬をやっていた可能性もありそう」「女性は他の人のことも考えて注意をしたはず。他人の音漏れが気になることはあるけど、注意するのが怖くなった」「図書館はリラックスして本を読んだり、勉強したりする場所。図書館でこのような事件が起きたことに驚く」などの声が挙がっていた。
海外には、音楽の音量が原因で起こった殺人事件が他にもある。
アメリカ・アラバマ州で、車で聴いていた音楽が大きすぎると注意された当時18歳の少年が、注意した保安官を銃で撃ち殺したと、海外ニュースサイト『Fox News』が2019年11月に報じた。同記事によると、少年は同州にあるコンビニエンスストアの駐車場に車を止め、大音量で音楽を聴いていたという。少年が音楽を聴いていたコンビニエンスストアの横をたまたま通り掛かった保安官が、少年に音量を下げるように注意した。
少年は注意されたことに腹を立て、車の中にあった銃で保安官を撃った。保安官はすぐに病院に運ばれたが、その日のうちに死亡が確認された。少年は、事件の4時間後に逮捕されている。
自分の非を注意されたことで相手に腹を立てるべきではないし、ましてや殺人を犯すなど、もってのほかだ。
記事内の引用について
「Library Security Guard Fatally Stabbed After Asking Patron to Turn Down His Music」『COMPLEX』より
https://www.complex.com/life/2020/02/library-security-guard-fatally-stabbed-after-asking-patron-to-turn-down-music
「Funeral Held For Security Guard Sandra Wilson As Spring Valley Library Reopens」『CBS New York』より
https://newyork.cbslocal.com/2020/02/24/spring-valley-library-security-guard-sandra-wilson-funeral/
「Alabama sheriff fatally shot in head over loud music; suspect is son of a deputy: reports」(Fox News)
https://www.foxnews.com/us/alabama-sheriff-fatally-shot-in-head-over-loud-music-suspect-is-son-of-a-deputy-reports