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日本にある「朝鮮学校」生徒減少で消滅の危機!

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提供:週刊実話

 日本内部に「北朝鮮」が存在することはよく知られている。在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総連)の傘下には、日本の学校制度(6・3・3・4制)に合わせて幼稚班・初級学校・中級学校・高級学校・大学校が設置され、北朝鮮本国の学校制度とは異なった体制となっている。

 これらの学校が少子化や帰化、国際結婚などの事情から、10年前の2009年から児童・生徒数が3000人以上減り、今年には5000人を切ることが確実な情勢だ。

 法務省の在留外国人統計によると、韓国籍と朝鮮籍を別々に公表するようになった15年12月に朝鮮籍の18歳以下の子供は3120人だったが、18年12月には2343人に減少し、昨年6月には2235人まで減った。韓国籍の子供も同じ傾向にある。

「背景には在日韓国・朝鮮人社会も少子化が進んでいることがあり、加えて日本への帰化や日本人との結婚による日本国籍を取得するケースが増えているのです。こうして生まれてくる子供は“日本人”となってしまう。1985年の国籍法改正で、父母のどちらかが日本人であれば日本国籍を取得することが可能となり、日本人と在日韓国・朝鮮人が結婚した場合に日本国籍を選択するケースが増加しました。現在は帰化の条件も緩和され、日本人化に拍車が掛かっています」(在日社会に詳しい大学教授)

 日本だけでなく世界の報道にさらされている在日朝鮮籍の人々は、本国や朝鮮総連からの政治的なメッセージに左右されない。特に在日社会はすでに在日4、5世世代になっており、彼らは「北朝鮮は地上の楽園」などとは夢にも思っておらず、それどころか日本定住が人生の大前提だ。

「中には朝鮮の言葉や文化を継承してほしいと願う祖父母や両親の影響が強く、あえて朝鮮学校に通うという子もいますが、少数派になりつつあります」(同・教授)

 こうした朝鮮学校離れの流れを高校・幼保の無償化が後押ししており、朝鮮総連は早晩「有名無実化」するのは避けられないだろう。

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