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中国・習近平国家主席「国賓訪日」先送り急浮上

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提供:週刊実話

 中国発の新型コロナウイルスによる肺炎拡大で、4月上旬に調整中の習近平国家主席の国賓来日が危うくなった。安倍政権にすれば、習主席訪日で日中新時代の幕開け、夏の東京オリンピック成功、政権後半の総仕上げという魂胆があっただけに落胆の色が日々濃くなっているという。

 習主席の訪日延期の可能性が高まったのは日中両政府が国賓訪日に向け、2月中旬に北京で開く予定だった準備会合が延期されたためだ。さらに、関連の日中海洋問題の実務者協議も延期を決めた。

「中国で発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)は2002年11月から封じ込め成功の’03年7月まで約9カ月かかった。この時の全世界での症例数は8096人で死者774人。新型コロナウイルスと比較すると、患者数はずっと少ない。2月9日時点で中国での感染者はすでに3万人超え、死者は800人を突破している。しかも、収束の気配はまったくない。中国にとっていかに共産党政権を脅かす一大惨事か分かるというもの。これを一刻も早く収束できなければ、習主席の命運にもかかわる。訪日予定時に事態が収束に向かっているとは、想像し難いだけに、訪日はほぼ絶望的です」(厚労省関係者)

 かつて’98年9月に訪日予定だった江沢民国家主席(当時)は、中国国内で起きた大洪水で日程を2カ月延期した例がある。菅官房長官は記者会見で習主席の来日について「予定通り準備を粛々と進める。日本から延期を求めることは想定していない」とするが、お先真っ暗だ。

「3月5日から10日にかけて、日本の国会にあたる全国人民代表大会が開かれ、今年1年間の重要事項の決定や人事が発表される。習政権は、その日程までに何とか一定の封じ込めの成果を出したいと躍起だ。全人代までの結果次第では、訪日の可能性はゼロとなり仕切り直しだろう」(北京の全国紙特派員)

 新型コロナウイルス禍による経済の失速も気になるところ。

「習主席が国内で足止めをくらうなら、中国での自動車や観光を中心とした日系企業などへの影響も甚大となり、日本経済へのダメージは計り知れないでしょう。習主席訪日中止=アベノミクスはガタガタで、東京五輪の中止まで懸念される。さらに、日本政府が新型ウイルスの水際対策に失敗すると、4月は習主席訪日どころか、新型肺炎が日本で蔓延する悪夢すらある」(経済アナリスト)

 習主席の国賓訪日中止を願っている人もいるだろうが、もはや感染拡大は対岸の火事ではない。日中間の協力で新型ウイルスが制圧できれば、両国の関係は真の絆が深まるだろう。

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