インドネシア・ジャワ島で、27歳の男が自分をいじめた18歳の同僚の女性を殺害したと、海外ニュースサイト『The Sun Daily』と『International Business Times』が2月1日までに報じた。報道によると、女性は男に「デブ」「スモウレスラー」などとあだ名をつけ、日頃から男をいじめていたという。
1月24日、女性の家族が、女性が職場から家に帰らないことを心配し、警察に相談した。警察は捜査を開始した後、同島の農場で黒焦げの遺体を発見したという。検死の結果、遺体は女性であることが判明した。女性の死因は焼死で、体の約75パーセントが焼かれていたという。
警察は、男を容疑者として調べを進め、1月28日、男を地元のホテルで拘束した。その後、男は警察の尋問に対し、いじめが原因で女性を殺害したことを認めたという。『International Business Times』によると、男は現在、警察に拘束されたままであるが、今後、殺人罪で起訴される可能性が高いという。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「いじめはもちろん良くないけど、いじめがきっかけで人を殺すのは間違っている」「男のした事は最低だけど、いじめられた事のある人ならいじめの辛さは理解できる」「男はいつ女性に火をつけて殺したのか。殺し方が残酷」「他の同僚はいじめに気づかなかったのか。女性に注意する事もできたはず」「若い女性が年上の男をいじめることに違和感がある。女性だけではなく、他の同僚もいじめに関与していたのではと疑ってしまう」などの声が挙がっていた。
海外には、いじめがきっかけで殺人に発展した事件が他にもある。
イギリス・イースト・サセックス州で、52歳の男が上司である46歳の女性を殺害したと、海外ニュースサイト『The Independent』と『the Guardian』が2018年5月までに報じた。報道によると、男は1989年から同州にある大学の給与課で働き始め、女性は2015年に男の上司として入社したという。
女性が入社した2015年以降、2人の間には多くの衝突があったそうだ。男は2017年10月、女性の家を訪れ、女性を刃渡り約10cmの狩猟用ナイフで15回刺して、殺害した。男は女性を殺害後、女性の額にナイフで「いじめの加害者」と彫ったという。
その後、男は警察に通報し、自殺しようとした。警察が現場に駆けつけ、男は自殺する前に警察に逮捕された。男は警察の調べに対し、「女性に『あなたはろくでなし』などと言われ、いじめられていた」と供述したという。男には28年間の刑務所行きが言い渡された。
いじめは卑劣な行為だが、人を殺していい理由にはならないだろう。
記事内の引用について
「Man burns to death woman who called him fat」(The Sun Daily)より
https://www.thesundaily.my/style-life/all-the-buzz/man-burns-to-death-woman-who-called-him-fat-FN1953007
「Man Burns Teen Alive For Fat-Shaming Him, Corpse Found」(International Business Times)より
https://www.ibtimes.com/man-burns-teen-alive-fat-shaming-him-corpse-found-2913829
「Man stabs boss 15 times and writes 'bully' across her forehead, court hears」(The Independent)より
https://www.independent.co.uk/news/uk/crime/man-stab-boss-brighton-murder-bully-forehead-david-browning-jillian-howell-a8318531.html
「Man jailed after killing boss and writing 'bully' on her forehead」(the Guardian)より
https://www.theguardian.com/uk-news/2018/may/03/david-browning-jailed-killing-jillian-howell