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LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 便利の先には恐怖の未来!?『AI崩壊』

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提供:週刊実話

 お仕事お疲れ様です。休日の旅行や通勤などで日々、悩まされる車の渋滞。“早く自動運転にならないかなぁ”と思っている方も多いのでは? 自動運転技術は確実に進んでいますが、日本はレベル2で、もう少し時間がかかると言われるけど、便利な日が来るのは、案外、そう遠くはないかも。

 今回の作品『AI崩壊』は、そう遠くない2030年が舞台。だから、妙にリアルなのがまた面白い。

 この時代では、人工知能「AI」が全国民の個人情報を管理し、人々の生活に欠かせないライフラインとなっています。でも、そんな“人のために働く”AIが暴走し、年齢や年収、家族構成、病歴、犯罪歴などで人の生きる価値を選別し、殺し始めたら…考えるだけでも恐怖を感じる。“果たして自分はどう判断されるのだろうか?”ってね。

 で、AIが暴走したのは誰のせいなのか? それはもちろん、開発者ってことになりますよね。そう、みんなの怒りの目はプログラムを作った天才科学者、大沢たかおさん演ずる桐生に。疑いを掛けられた桐生の逃亡劇が始まりますが、AIによって、どこを走ってもカメラに監視され、隠れることすらできません。いったい、AIが暴走したのは誰のせいなのか!?

 ストーリーだけだと、まるでAI対人間の物語に感じるかもしれませんが、人と人の絆や家族愛の物語でもあります。世の中がパニックになる映画って、組織の中や頑張ってる人たちだけが描かれがちですが、これはしっかりと生活している国民も描かれています。

 大沢たかおさんにインタビューで伺ったのは、逃げるシーンへのこだわり。つまり、本作品では走ることが多く、ただ、そこらへんの道を走るのではなく、事前に場所も明確に決めていたといいます。わざわざ新幹線で現場について、スタッフに挨拶する前に「あそこまで走ってください」とリハーサルで走ってから「おはようございます」の日々だったらしい(笑)。

 そして、私が“おっ!”と思ったのは、冒頭に話した車の自動運転のシーン。運転席に誰もいなくたって大丈夫だけど、対向車の運転手が不安を覚えるからと、3Dホログラムで運転手がいるように映し出す技術というのが、本当にありそうで納得しました。

 昔は携帯電話すらなかったのに、スマホがフリーズしただけでパニックになることも…。“人間は地球の主役の座から降りる”、想像しただけでゾッとしますが、覗き見したくなりますよね!

画像提供元:(c)2019 映画「AI崩壊」製作委員会
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■AI崩壊
監督・脚本/入江悠 出演/大沢たかお、賀来賢人、広瀬アリス、岩田剛典、髙嶋政宏、芦名星、玉城ティナ、余貴美子、松嶋菜々子、三浦友和 配給/ワーナー・ブラザース映画 1月31日(金)全国公開。
■2030年、天才科学者の桐生浩介(大沢たかお)が亡き妻のために開発した医療AI「のぞみ」は、全国民の個人情報と健康を管理していた。しかし、ある時突然、暴走を開始。AIが個人データを基に、人間を選別し殺戮を始める。警察庁の天才捜査官・桜庭(岩田剛典)は、桐生がAIを暴走させたテロリストと断定。警察のAI監視システムによって桐生は徐々に追い詰められていく。

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LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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