海外ニュースサイト『Global Times』は1月7日、男娼を雇って競争相手の女性を蹴落とそうとした女に有罪判決が下り、刑務所行きを命じられたと報じた。
同記事によると、中国・湖南省に住む女が、憧れであった政府関係の仕事に応募したころ、最終候補の2人まで残ったという。しかし、最後の最後で落とされてしまった。応募した仕事を諦めきれなかった女は、採用された女性に辞退してもらおうと画策したそうだ。
女はこの件を両親に相談したようで、後日、女性は女の両親から、約1560万円を女性に支払うから、採用を辞退してくれないかと持ち掛けられたそうだ。女性はその提案を拒否して、働き始めたようだ。
次に女は、1日約16000円で男娼を雇って女性の職場に潜入させたという。男娼は女性を誘惑し、デートの名目で食事に連れ出すことに成功。しばらくして、女性の元に警察がやって来たという。女性が違法薬物に関与していると匿名で通報があったからだ。
警察が女性の机の中を調べたところ、本当に違法薬物が見つかったそうだ。血液検査の結果も陽性反応が出たという。しかし、女性は薬物に身に覚えがなく、女性が解雇されるように女が仕組んだと訴え、それまでの経緯を説明したという。後日開かれた裁判では、女性の主張が全面的に認められた形となったそうだ。女には男娼とともに有罪判決が下り、8か月の拘禁刑が命じられた。女は判決を不服とし、現在、控訴中だという。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「ハニートラップを仕掛けるよりも、その執念とお金を次の職探しに向ければよかった」「ライバルを蹴落とすのにハニートラップですか?テレビの見過ぎでは?」「親に泣きついて何とかしてもらおうなんて、子供っぽい。情けない!」「女の両親にも問題がある。普通、諦めるよう説得しないのか」「金持ちのわがまま女。刑務所で反省してなさい」など女を非難する声が殺到した。
海外には競争相手を排除しようとして、さらにひどい手段に出た人がいる。
海外ニュースサイト『The Hindu』は2019年5月31日、インド・バンガロールで学校を経営する男が、競争相手の男性を殺害しようとしたと報じた。
同記事によると、男の経営する私立学校で教師をしていた男性が、1年前に同校を退職したという。退職したのは、自らの経営で新しい学校を設立するためであった。男性は、自身の人気にあやかり、男の学校に通う生徒を、男性の新設した学校に勧誘していたという。これに激高した男は、男性を殺害することを決意。殺害を実行してくれる人を複数名雇ったという。
2019年5月16日、男性の殺害計画が実行された。犯人らは、男性が乗っている車を遮り、男性に暴行を加えたという。男性の死亡を確認したと思った犯人らは、そのまま現場から逃走。しかし、男性は重傷を負いながらも生きており、自力で警察に駆け込んだそうだ。
後日、現場にあった監視カメラの映像から犯人が特定され、6人が逮捕されたそうだ。容疑者らは犯行を認めており、男性を殺害する契約を男と交わして前金を受け取ったなどと供述。この供述を受けて、警察は男の行方を追っているという。なお、1月30日現在、男が逮捕されたなどの続報はなく不明である。
ライバルを尊重し、ともに刺激し合えば、双方得られるものは大きい。誤った方法で競争相手を排除しようとすれば、その報いが自分に返ってくるのも当然であろう。
記事内の引用について
Woman attempts to frame another, ends up in jail (Global Timesより)
https://www.globaltimes.cn/content/1175963.shtml
School owner tries to kill employee-turned-rival (The Hinduより)
https://www.thehindu.com/news/cities/bangalore/school-owner-tries-to-kill-employee-turned-rival/article27361058.ece