県警詰め記者が呆れ返るのは、7月27日に発覚した神奈川県警の集団セクハラ騒動。そのハレンチぶりは、県警内部でも評判となっているのである。
同騒動が起きたのは今年3月上旬。その日の夜、県警大和署に勤務する30代の男性警官4人が、大和市内のカラオケボックスで酒盛りをしていたが、そこに同じ所轄に勤務する女性警官(23)を呼び寄せたのである。
「酒宴に参加していたのは、刑事2課の警部補と巡査部長(現在は県警暴力団対策課)、刑事1課の巡査長、交通2課の巡査部長の4人。最初はこの面子で飲んでいたが、『男だけではつまらない』と、件の女性警官を呼び出したのです」(神奈川県警関係者)
被害に遭った女性警官は、この直前に「4月からの人事異動」を内示されており、「異動先に知り合いがいる」と言葉巧みに呼び寄せられたという。そして、有り得ないセクハラの洗礼を受けたのだ。
「ボックスでは4人が赤ら顔で取り囲み、まず巡査部長が『服を脱げ!』と命じたという。それに女性警察官が躊躇していると、交通2課の巡査部長が顔を押さえつけて無理矢理何度もキスをした。また、刑事2課の巡査部長は、『オレの服と交換しろ』と半ば強制的にストリップを要求。女性警官は、目をギラつかせた男たちの前でブラウスを脱ぎ、服を着替えたのです」(前出・県警詰め記者)
また、社会部デスクはこう話す。
「この“強制ストリップ”の間中、男たちは女性警官に喝采を浴びせたり、身体に触ったりとやりたい放題だった。しかも、この女性警官は所轄でも美人と評判だったらしく、『最初から送別会代わりに凌辱しようとしたのでは?』との見方も浮上しているのです」
今回の騒動が発覚したのは、この被害に遭った女性警官が異動後上司に報告し、「被害届を提出する!」と息巻いたから。
大慌ての神奈川県警は、当初内部処理しようとしていた方針を改め、立件の可能性もにおわせ始めているが、身内に甘い体質は断罪されるべきである。