教師と生徒の恋が、社会的に受け入れ難い風潮なのは時代の流れなのだろうが、かつて、そんな禁断の恋を堂々と描いて大ヒットしたドラマがある。
「1993年に放送された、野島伸司脚本のドラマ、やはり同じTBSの『高校教師』です。森田童子の主題歌『ぼくたちの失敗』が印象的でしたね。平均視聴率21.9%、最終話には最高視聴率は33.0%を記録し、社会的なブームにもなりました。主人公、繭(まゆ/桜井幸子)の友達、直子(持田真樹)が、放課後の視聴覚室で英語教師の藤村(京本政樹)にレイプされるシーンがありましたが、今の時代では完全にNGでしょう」(エンタメ誌ライター)
他にも、バスケット部主将の生徒が同性愛者という設定もあった。高校生という設定だが、『中学聖日記』よりも過激だったと言える。
当時主演を努めた女優の桜井は、同作を機にブレークを果たしたが、2009年に芸能界を突然引退してしまった。
「当初、主人公の繭役には、観月ありさが内定していたのですが、近親相姦やハードな内容のため、イメージダウンを懸念してオファーを拒否。しかし一躍人気になった桜井を見て、観月本人は後から後悔したようですね。また、レイプされた女子高生を演じた持田真樹も、本作がきっかけでブレークしました」(同・ライター)
現在43歳となった持田は、その後も芸能活動を続けているが、16年9月には第2子となる次女を出産。その美貌は今でも衰えることなく、仕事と子育てを両立している。
ネット上では『中学聖日記』が始まったのをきっかけに、『高校教師』がぶり返されている。再放送を熱望する声も急速に広がり、再ブーム間近の状態だ。
自主規制の連続で、ドラマがつまらなくなったとはよく言われるが、もし『高校教師』が再放送されたなら、たとえ深夜であっても、低視聴率にあえぐ『中学聖日記』を軽く超えてしまうかもしれない。