なぜ彼女に限ってはそうでもないかというと、少々前衛的なバイトをしていたから。でもこれが露見して、ユウナは会社をクビになった。危ないバイトというのは、訪問先のおじいさんを通常のケアよりもう少しプラスして丁寧に、特に下半身を介護していたからだ。
さんざん気持ち良いコトしてもらっておいて、金を払うのが惜しくなった顧客の中のあるジジイがケアマネージャーにチクりやがったらしい。まあ、ユウナもそれまで手こきで5000円、ゴム尺で10000円、生尺で20000円と、法外な料金をスケベな年寄りどもに吹っかけていたので同情は出来ませんがね。おまけにオプションで、チチ揉み3000円、チチ舐め6000円を付ければ月に50万円は上がったとか。
20年間勃起さえなかったのに、ユウナのテクニックで立派に発射出来たおじいさんもいたらしい。ユウナはこれが究極の介護だと、自信満々で言っていた。
ホームヘルパーをクビになり、とりあえずユウナは手っ取り早く金を稼がないとならないので夜の職種を選んだ。今までの仕事と比べて、出勤時間の自由なキャバクラでしばらく働いて、きつくなったらまた昼間の仕事に戻ればいいかもと考えた。場末のキャバクラのお客たちはユウナがいままで相手にしてきたお年寄りたちと比べたら、超ラクだ。
ここからまたユウナの天性のジジイ殺しの性格が開花した。比較的若いキャバ嬢たちには敬遠されがちの一人でやってくる寂しい中高年のお客は殆んどユウナが受け持った。ユウナは入店2カ月目でトップ3に入る売り上げを誇るようになった。
イトウさんという地場で結構な土地を持っている資産家、年の頃は63か4というところだろうか、ユウナの気を引こうと毎週2回開店から閉店までいて指名してくれるおじさんがいる。ずいぶん前、奥さんに先立たれたイトウさんは本気でユウナにアタックしていたらしい。ユウナもそんなイトウさんの一途な思いに絆されて段々にその気になっていったそうだ。
ある日、イトウさんはユウナを誘って箱根の超高級旅館に泊まった。当然、ハメハメ付きだ。温泉に入って心臓がバクバクしているイトウさんだが、最高の夜にしようと青色のED治療薬を飲んだようだ。反り返る我がモノはまるで20代の時に戻ったような姿だったが、ユウナの上に乗っかったとたんに泡を吹いて倒れた。心配そうな面持ちの若い娘が同乗した救急車のストレッチャーに白目を剥いて乗せられているのに、タオルに巻かれた下半身だけはピンピンになっているオヤジなど想像しただけでも国辱級だ。とりあえず命に別状はなかったイトウさんだが、コトの一部始終が実の娘に知られることとなった。娘はユウナのことを、イトウさんの心臓が悪いことを知りながら温泉に誘って変なクスリを飲ませて性行為を強要した、と訴えられた。
裁判は示談となったが、ユウナはもう自分の父親の年齢以上の男はコリゴリになった。老人からさんざん小金を絞り取った罰である。
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