しかし、過去にも芸能人がファンや一般人から襲撃されたケースは多い。
記憶に新しいのが市川海老蔵。2010年に西麻布のバーで、関東連合の元メンバーとされる男から暴行を受け、左目や鼻を負傷し、病院へ搬送された。また、暴行事件で一番有名なのは、昭和の大スター歌手・美空ひばりの「塩酸事件」。1957年1月、浅草の国際劇場で行われた公演で、客席にいたファンの少女から塩酸を顔にかけられ、3週間のケガを負った。
歌手の松田聖子は、1983年3月に沖縄市営体育館で行われた公開収録中に、客席の前線にいた若い男から襲われた。松田が「渚のバルコニー」を歌っている最中に、突然ステージに上がった男から、長さ30センチほどのスチール製の金属棒で頭を殴打された。松田は救急車で運ばれ、全治1週間のケガを負った。
女優の岡田奈々は、1977年に自宅の窓から暴漢に侵入され、果物ナイフで襲われた。右手親指と左の掌に30針を縫う重傷を負ったが、事件の2日後には仕事を開始したという。この時の犯人は逮捕されず、時効が成立した。他にも、1984年にわらべの倉沢淳美が、握手会で手首を切られて2週間のケガを負った事件や、2002年に山下智久が男に体液のようなモノをかけられる事件などが発生している。
また、未遂ではあるが、2007年の映画「ALWAYS続・三丁目の夕日」の舞台挨拶で、女優の堀北真希がファンと思われる男に襲われそうになった騒動もあった。
いつ何時、襲われるかわからない芸能人。非常に危険が伴う職業だ。