“4度目の正直”なるか?と注目されていた中邑真輔がチャンピオン・AJスタイルズに挑戦したWWE王座戦。中邑がラストマンスタンディングマッチを選択した今回は、予想を超える壮絶な試合となった。
KOのみで決着する今回の試合には反則裁定が存在しない。中邑はアナウンステーブル上でキンシャサを叩き込むと、さらに持ち込んだテーブルにAJを叩きつけるなど、序盤からやりたい放題だった。しかし、試合中盤にヒザを負傷してしまった。
一気に劣勢に立たされた中邑だったが、AJの隙をついて金的攻撃。立て続けにキンシャサを繰り出すもダウンカウントは9で止まった。これで逆に力尽きてしまった中邑だが、「カモーン」とAJを挑発。するとAJはそれに答えるように急所蹴りをお見舞いし、さらにリングからフェノミナルフォーアームでアナウンステーブルごと中邑を吹き飛ばした。あまりの衝撃に会場が静まり返る中、レフェリーのダウンカウントは進み、中邑は10カウントでKO負け。4度目の挑戦でも王座を獲得できなかった。次回は今月29日の東京・両国国技館大会。両者による同王座戦がノーDQマッチで行われることが発表されている、
MITBのオープニングマッチでは、東京公演への参戦が決まっている178センチのダニエル・ブライアンと、213センチのビッグ・キャスがシングルで対決した。35センチの身長差があるにもかかわらず、ブライアンはイエスキックやドラゴンスクリューの連打で立体的かつスピーディーに攻め込んで試合を優勢に進めた。一方のキャスは体格差を活かしてベアハッグやボディスラムでブライアンを投げ飛ばしパワーの差をアピールした。
しかし、ブライアンはキャス必殺のビックブーツを食らいながらもカウント2で返し、ニー・プラスでキャスをダウンさせ、最後はヒールホールドで捕獲。見事、ギブアップ勝ちを収めた。
今回の勝利で、ブライアンがAJや中邑とともにWWE王座戦線に入ってくる可能性がグッと近くなったのは間違いないだろう。
文・どら増田
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