ここ数年のパチンコ業界のトレンドは有名タレントを起用したキャラクター台。02年の「CRピンク・レディー」が10万台を超える大ヒットとなったことで火がつき、後続では美空ひばり、中森明菜も大ヒット。最近では、エロカワ歌姫の倖田來未の機種が約13万台とヒット中。そこで山口百恵に白羽の矢が立ち、複数のメーカーが代理店などを通じてオファーを出しているという。
「タレントとのコラボ台で重要なのは認知度と集客力。大ヒット曲を多く持ち、中高年には抜群の認知度がある山口百恵なら台のデキさえよければ、大ヒットは確実でしょうね」(パチンコライター)
同誌によれば、仮に百恵の台が出れば、少なく見積もっても10万台は手堅く、15万台も夢ではないという。そうなれば、そこで動く版権料も膨大なものとなってくる。
「倖田來未の場合、ウワサでは1台あたりの版権料が5000円。それが約13万台となれば、約6億5000万円のビッグビジネスになった。百恵の商品価値が倖田を下回るとは考えづらいので、各メーカーは10億円を目安に百恵サイドを交渉のテーブルに引っ張りだそうとしているといわれている」(パチンコ業界事情通)
実現すれば、かなりの話題となり、パチンコ台のみならず、百恵の楽曲のリバイバルヒットも見込めそうだが、かなり難しいというのが実情のようだ。その理由の一つは楽曲に絡む複雑な権利関係。パチンコ台で歌を使用する場合、作詞者、作曲者など、著作権を持つ全員の了解が必要で、これまでのコラボ台でメーカーが最も苦労したのがこの点だとか。百恵の場合、引退から27年も経っているので、これらを今から取りまとめるのはかなり難しいというのだ。
実際、パチンコ業界では「山口百恵さんとの契約は、人気マンガ『ドラゴンボール』『サザエさん』と並んでパチンコ業界では超難関リストに入っています」(ギャンブル誌記者)という。
それだけに実現すれば大ヒットは確実というわけだが、果たしてどうなるか。